田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

天ぷらへの誘い~足赤エビ

2018-08-19 17:24:29 | よもやま話・料理編
熊本では、割と大きな足赤エビが獲れます。
不知火海では、自然漁法のうたせ網漁が行なわれています。
        
舟に帆を掛けて、自然の風にお任せの漁で、足赤エビも獲れるのです。
  
天然の足赤エビ! 特産と云うべき、大型エビ。
        

天草でも、コレを名物にして売り出そうと企画があったことが。
ところがどっこい、この企画はそう簡単ではありませんでした。
当然の事ですが、このうたせ網漁の釣果は自然の天候に大きく左右される。
そして、この足赤エビは、とてもデリケートで、活かすのがむつかしい。
勢い、冷凍処理で済ますしかないのですが、有頭エビの悲しさで劣化が大きいのです。
ですから、田園でも、この海老は悩みのタネでした。
活きた足赤エビだから、いくらでも方法がありそうですが。
先ずは、姿造り。  
頭と尾は茹でて、ミニ剣山に立てます。 身は、五つにカット。
まあ、伊勢エビの代用ですね。
悪くはないのですが、身が柔らかいから、熊本県民には微妙。

で、次に考えるのが、リッパな体躯を生かして、姿焼きはどうだろう?
お祝い事の席で、一匹付けの有頭の塩焼き!
いやあ、めでたい、めでたい。
しかし、実際焼いてみると、品格がない。
まるで、冷凍の有頭エビを焼いた時みたいです。
水分が少し多いせいか、焼くと外殻が浮き上がっているのが、見た目を損なう。
活き車海老の塩焼きの様な格調高さがないのです。
料理屋ですから、見た目の美しさも大事。
 
じゃあ、揚げ物はどうだろう?
頭は、茹でるか焼いて置いて、一緒に盛り付ける。
しかし、天ぷらにすると大き過ぎて、まわりとのバランスが悪い。
まあ、そんな事、気にしないならイイんですが。
            
じゃあ、ジャンボ海老フライなら? これなら、水分の多さも調節出来るし。
そこで、ヒゲはハッと気付いた。
このサイズなら、箸で摘まんで口パクは無理がある。
すると、ナイフ&フォークが必要となるナ~。
田園の小うるさい客に、「 自分の好きなように、カットしてお召し上がり下さい。 」
なんて、誰が言う?
案外、悩ましい特大サイズの足赤エビで御座いました。
             《 注 : 写真は、お借りしました。 悪しからず  》

         人気ブログランキングへ 
    http://blog.with2.net/link.php?1046790  
              ↑ 参加中です。クリックしてもらえたら嬉しいです。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする