さぁて、昭和30年代にタイムスリップしてみましょう。


此処は、ヒゲが暮らしていた鷹匠町の飲み屋横丁。
その通路に面して空き地が在り、ヒゲ達小学生の遊び場でした。
ある日の事、ビー玉で遊んでいた三人組は、思いもかけない “ 宝物 ” を
目にして、すっ飛んで行った。
「 おばちゃーん! ソレちょうだ~い。 」
夜には三味線の音色が聴こえる 『 小松 』 と云う小料理屋さんが、
ヒゲ家の隣にありました。
その店から出て来たおばちゃんが手にしていたのは、ネズミ捕り器です。
しかも、まるまる太ったネズミが掛かっているではないですか!

ヒゲ少年たちには、まさに宝物。
何しろ、ゲームボーイも無い時代です。 (笑)
勉強しない子ども達には、時間が余っていました。
そんな時に、活きたネズミ! 笑いが止まらない子供達。
その頃は、自動(?)で動くモノは、最高のオモチャでしたから。
ヒゲ達は一生懸命おばちゃんを説得して、ネズミを手に入れた。
子ども達は、直ぐに銘々の花火と徳用赤マッチを取りに帰った。
その頃の主役級の花火は、2B弾でした。

先ずはネズミ獲り器に直接、2B弾を放り込みます。
マッチ箱でこすって火を点け、何秒か後に爆発します。
まぁ、云うなれば手榴弾みたいなモノ。
ネズミは、最初は驚きますが、効き目はありません。

直ぐに、空き地で拾った水道管の切り落としをセットします。
それを45度に置き、2B弾に着火して、その水道管に入れます。
すると、数秒後に爆発して飛び出します。 戦時中の迫撃砲みたい。
しかし、この方法では、あまり飛ばない事が分かった少年達。
次は砲身の角度を下げて、キャノン砲式にします。

2B弾を砲身に入れ、紙片をねじって導火線に。
そして、マッチで着火!
数秒後、パーンと云う音と共に2B弾が飛び出します。
それがネズミ獲り器に当たったら、ネズミが「チューチュー」と右往左往。
少年達は、「 ヤッタ~ ヤッタ~ 」 と大盛り上がり。
ひとしきり遊んだら、お別れの時間。
ネズミを溺死させる事は、小松のおばちゃんとの約束。
当時のネズミ捕り器は、バケツからはみ出る大きさ。
そのまま水に浸けても、ネズミは息が出来ます。
どっこい、子供達も悪知恵が働きます。
空き地に転がっている割り箸を集め、ネズミ捕り器に差し込みます。
ネズミの行動域を、狭めようという魂胆です。
そのエリアが半分になったら、水を張ったバケツにドボンと。
子供達は、「 キッ キッ 」 とほくそ笑みながら、次の遊びへと
飛び出して行ったので御座います。

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此処は、ヒゲが暮らしていた鷹匠町の飲み屋横丁。
その通路に面して空き地が在り、ヒゲ達小学生の遊び場でした。
ある日の事、ビー玉で遊んでいた三人組は、思いもかけない “ 宝物 ” を
目にして、すっ飛んで行った。
「 おばちゃーん! ソレちょうだ~い。 」
夜には三味線の音色が聴こえる 『 小松 』 と云う小料理屋さんが、
ヒゲ家の隣にありました。
その店から出て来たおばちゃんが手にしていたのは、ネズミ捕り器です。
しかも、まるまる太ったネズミが掛かっているではないですか!

ヒゲ少年たちには、まさに宝物。
何しろ、ゲームボーイも無い時代です。 (笑)
勉強しない子ども達には、時間が余っていました。
そんな時に、活きたネズミ! 笑いが止まらない子供達。
その頃は、自動(?)で動くモノは、最高のオモチャでしたから。
ヒゲ達は一生懸命おばちゃんを説得して、ネズミを手に入れた。
子ども達は、直ぐに銘々の花火と徳用赤マッチを取りに帰った。
その頃の主役級の花火は、2B弾でした。

先ずはネズミ獲り器に直接、2B弾を放り込みます。
マッチ箱でこすって火を点け、何秒か後に爆発します。
まぁ、云うなれば手榴弾みたいなモノ。
ネズミは、最初は驚きますが、効き目はありません。

直ぐに、空き地で拾った水道管の切り落としをセットします。
それを45度に置き、2B弾に着火して、その水道管に入れます。
すると、数秒後に爆発して飛び出します。 戦時中の迫撃砲みたい。
しかし、この方法では、あまり飛ばない事が分かった少年達。
次は砲身の角度を下げて、キャノン砲式にします。


2B弾を砲身に入れ、紙片をねじって導火線に。
そして、マッチで着火!
数秒後、パーンと云う音と共に2B弾が飛び出します。
それがネズミ獲り器に当たったら、ネズミが「チューチュー」と右往左往。
少年達は、「 ヤッタ~ ヤッタ~ 」 と大盛り上がり。
ひとしきり遊んだら、お別れの時間。
ネズミを溺死させる事は、小松のおばちゃんとの約束。
当時のネズミ捕り器は、バケツからはみ出る大きさ。
そのまま水に浸けても、ネズミは息が出来ます。
どっこい、子供達も悪知恵が働きます。
空き地に転がっている割り箸を集め、ネズミ捕り器に差し込みます。
ネズミの行動域を、狭めようという魂胆です。
そのエリアが半分になったら、水を張ったバケツにドボンと。
子供達は、「 キッ キッ 」 とほくそ笑みながら、次の遊びへと
飛び出して行ったので御座います。


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