田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

天ぷらへの誘い~キス

2019-12-27 15:10:55 | よもやま話・料理編
天ぷらの魚ネタの代表は、キス でしょうか。
映画『 釣りバカ日誌』シリーズの初期の作品に、キス釣りのシーンが登場します。
砂浜から投げ釣りするのですが ・・・ 。
                    
遠くにハリを飛ばすのには、若干の運動センスが求められます。
このキス釣りの外道釣りで掛かってくるのが、 メゴチ 。
                    
熊本では ヨドゴチ と呼ばれる下魚ですが、天ぷらにすれば驚きの美味に。
ここ熊本では、 キス も ヨドゴチ も豊富に獲れます。
つまり、熊本での天ぷらネタには、全く不自由することがありません。
               
熊本のキスのサイズはピンからキリまでだから、変に迷い箸になります。
田園では、大きなキスは塩焼き用に。
それより少し小さいものは、三枚降ろしで天ぷら用。
更に小さなサイズは、頭を取った後、 “ 松葉 ” に開いて、これも天ネタに。
この松葉とは、松の木の葉のことです。
              
 
松の木ばかりが松葉じゃない ♪♪  キスゴにメゴチも みな松葉~ ♫

「 もうすぐ廃盤(?)かの昭和宴会ソング。 
            ハ~イ! 皆さん、お手を拝借   」 
  

二股に開いている風情が、多分このネーミングの素でしょう。
或いは、このサイズを腹から開いて中骨を除くのが “ 開き ” 。
よく業務用スーパーで見かける、冷凍輸入品の開きキスと同じような。

さぁて、チョット注意すべき点が、鱚(キス)にはあります。
キスの唯一の欠点とも言うべき、水分の多さ。
つまり、水っぽい事です。 で、脱水の工夫が必要なんです。
例えば、次に紹介している干す作業。
松葉にしたキスを、しばらく漬け地に浸した後、金串に掛けて一夜干しに。
さっと炙って、前菜や朝食の焼き物にいけそうです。

寿司割烹店のショーケースに、大きな塩焼き用の鱚が飾られています。
客から、「 天ぷらに 」 と頼まれた。
早速、三枚に降ろすと身が瑞々しい!?
ところが、ここに罠が在るから世の中恐ろしい。
新鮮で瑞々しいキスだから、さっと揚げれば良いと考えがち。
すると、瑞々しいキスは、 水々しい(笑)天ぷらに揚るのでした。
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コメント (2)
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