田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

お酌物語②

2020-02-03 14:39:59 | 田園ものがたり
さぁて、ヒゲが推奨する差しつ差されつの飲みニュケーション。
もう死語になりつつある現状を憂えていると書きました。
今日は、楽しむ中にも避けるべきシーンが幾つかありますが、そのひとつを。
           
相手から貰った盃を飲み干して、相手に返盃する!
相手に渡して、いざ酒をお酌する時に、お銚子が空(カラ)になっている!
これは、絶対マズいですよね。
うろたえて、サービス係に酒を注文します。
だが、燗付け酒が来るまで、2人は空の盃とカラのお銚子を握ったまま。
その時間の長く感じられる事と言ったら、この上なし。
しらけ鳥が飛んで行くとは、こんな気まずい間(!)を言うんでしょうね。 汗💦
                    
田園2Fの小上がり・雪の席。
K閑ちゃん達四名が、やったりとったりで楽しい飲み方をしています。
そうして、K閑ちゃんが返盃して お酌をしようとしますが、お銚子は空です。
あわてて、空のお銚子を中空に挙げようと(お替りの合図)した、その時!
カウンターからバイトの子が、ニコニコしながら近づいて行きます。
手にはお盆が!!
                  
なんと、盆の上には酒燗器から出されたばかりの熱燗が二本。
なんという素敵な ♬ テカテカテカテカ タイミング ♬
 「 オーッ、ちょうど良かった! 
    酒が欲しかったつたい! バッテン、なんで分かったつね? 」
 「 ハイ。マスターが、『 もう酒が無くなるから持って行って 』 と。 」
 「 ねえ~、ちょっとマスターに、来てもらいたいんだけどね? 」

 「 マスター! なんで、酒が無いって分かったの? 」
 「 ハイ、お銚子の傾き加減を注意して見ていましたので。
   だいたい空になるタイミングが分かるんですよ。 」
                     
 「 マスター、一緒に飲みましょうよ!
      浪さ~ん、お酒 もう三本ねぇ~ 」
たちまち、K閑ちゃんは、田園の奴隷と言いますか?、虜になったのです。(笑)
ダンディな一面も持ち合わせた彼は、スタッフからも慕われました。
 「 〇〇ちゃぁ~ん 」 と呼ばれながら。

そして昨年末、新聞を読んでいたカァちゃんが悲鳴をあげました。
ヒゲと同じ歳のK閑ちゃんの訃報が載っていたからです。
ここ数年の間に、親しくしてもらった仲間達が、ヒゲを差し置いて
どんどん先に逝ってしまいました。
ヒゲが倒れた時、励まして元気づけてくれた人達との別れは寂しいものです。
彼らの分まで酒を飲む為には、もっと長生きしなければ。 

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コメント (2)
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