坊主も色々

今期の新番組　『　病室で念仏を唱えないで！　』　をよく観る。
坊主で医師の主人公が、様々なシチュエーションで悪戦苦闘する。
半コメディーの泣き笑いが、面白いのです。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
相棒役の中谷美紀の珍しく控えめな（？）演技で、映像のバランスが取れている。
てな訳で、今日の主役は　“　 坊主！　” 　　（笑）

しかし、「　ボウズ　」　という言葉には、あまり良い印象がない。
「　くそったれボウズ　」　ぐらいは、まあご愛嬌だが。
例えば、　「　ボウズ憎けりゃ　袈裟まで憎し　」　となると、もう怨念が。
「　ボウズまる儲け　」　に到っては、まるで税務署オカンムリ話題。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
我々飲食業の　「　ボウズ！　」　は、恐怖用語です。
来客数　O（ゼロ）の意味。
現在のコロナウイルス騒動で怯えている横浜中華街の経営者達の映像ニュースが。
電話のベルが鳴るのが怖い。　またキャンセルで、ボウズになるのか！？
　　　　　　　　　　　　　　 　　

最近の熊本での事、ナントも珍しい魚が入荷されていた。
カァちゃんが一度食べたのを覚えていて、買って来た。
まぼろしの魚と言われる、その高級魚の名前が　「　アブラボウズ　」
まるで深海にいる怪魚（怪僧？）のイメージです。
白身なのに全身総（！）中トロ。　当然のレア物です。
　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　≪　　体長１.８ｍ前後になる　　≫

カァちゃんが覚えていたのは、田園時代に一度だけ入荷したものですが、
上身だけでした。
今回は、そのアブラボウズの粗（アラ）で、初めて手に入ったヒゲ家。
今夜の献立のメインは、これに決まり！
さて、そのアブラボウズの頭の部位をどう料理しよう？
普通は、煮つけだが　・・・　？？
当然、カァちゃんが尋ねてきた。
ヒゲは、　「　塩焼きで　」　と言うのをためらった。
レンジのグリルの後片付けするのを嫌がられるかな？
最近のグリルは、簡単とは言え、それなりの厄介さは付き物。
部位は様々なので、焼き具合にも気を使うだろうしなぁ？
カァちゃんを気遣い遠慮して、　「　焼いてくれ　」　とは、とても　・・・　。
まぁ、カァちゃんも美味いのには目がないからと、頼んでしまった！　(笑)
　　　　　　　　　
こうして焼き上がったアブラボウズの粗。
いわゆる皮の部位の表面は、バリッとして野性味が。
その下の方は、ゼラチン質のスッポンの厚いエンペラを思わせます。
良かった！　ちょっと無理して塩焼き！　芳醇な純米酒が欲しくなる。
そして、今夜のもういっぴんは、天然ぶりのワタ。
　　　　　　　　　　　　　　　　
益々、酒がすすむ　　　

　　　　 　
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