岩湧山と南葛城山の間を流れる千石谷に沿った林道を歩いてきました。 家人の足が弱らないようにトレーニングです。 車も通れるなだらかな登り道をゆっくりゆっくり。秋の花がいろいろ咲いています。秋はタデ科の植物の多くが花をつける。ミズヒキ、キンミズヒキ、イヌタデ、ポントクタデ、ミゾソバもタデ科です。かわいい花ですね。
イタドリもタデ科で、いたるところで花をつけています。これは春、「スカンポ」とも呼ばれ やわらかいうちは、すぐに折り取られてしまいます。昔から、食用にしたようで 私も毎年一度は イタドリの油炒めを作ります。すこしコツがあるのですが、とてもおいしく 初めて食べた人は病みつきになり スカンポを見つけるとぽきぽき折って持帰るのです。 でも ものすごい繁殖力で 「害草」に指定されていているそうです。 子供のころ学校で「スカンポの咲く頃」という歌を習いましたね。 これは北原白秋作詞 山田耕筰の作曲だったそうです。 可愛い歌なのに「害草」とは・・・・
千石谷はイタドリ(スカンポ)だらけ。 雌雄別株で 赤いのは「ベニバナイタドリ」の雌花 と「イタドリ」の雄花です。
面白い形をしているのは ナデシコ科の「ナンバンハコベ」。 ハコベの仲間ですが ちょっと変わった形をしています。 南蛮とついていますが 日本に古来から生息する植物です。
可愛い「ミゾソバ」 と 変わった形の 「ナンバンハコベ」
ゲンノショウコも 紅白で咲いています。 古来から胃腸薬の生薬で、「実際によく効く」と言うことから「ゲンノショウコ」と言われるのだそうです。 種子はおみこしのような形をしているので 「ミコシグサ」とも言われます。
ゲンノショウコの果実 おみこしみたいですね。
今日の楽しみは 「タカネハンショウヅル」 やさしいピンク色をした、とっても可愛いお花です。 ハンショウヅルの仲間は ほとんどが春から夏にかけて咲くのですが、これは秋に咲きます。
ヒヨドリバナには 「アサギマダラ」が蜜を吸っていました。「アサギマダラ」はアゲハチョウぐらいの大きさの蝶で 夏になると沖縄など南方から2,000kmもの旅をして本土にたどり着きます。そして 秋にはまた 南方へ渡っていきます。雨の中も風の中も 薄い羽根をひらひらさせて 海を越えてくるんですね。あの小さな体のどこに そんな力が秘められているのでしょうか? 「そろそろ出発しないと寒くなるよ」って声をかけたくなります。無事に海を越えてくださいね。
往復2時間ほど歩いたら疲れましたが いつまでも歩けるように walkingを重ねたいとおもいます。