野山の草花も 5月半ばになると一段落。 これからは梅雨が近づき 樹木の花が多くなります。空木(ウツギ)の仲間がいろいろ咲き始め、紫陽花の仲間で自生するのは 「ヤマアジサイ」 や 「コアジサイ」 などが美しい花をつけます。 日本でのランの仲間は 「フウラン」 「セッコク」 「ウチョウラン」 などが 自生しており、人知れない森の中で樹木に着生してひっそり咲いています。
紫陽花の仲間で「シチダンカ」は とりわけ素敵な可愛い紫陽花です。「シチダンカ」 には いわくがあって 以前は「幻の花」と言われていました。ドイツの医者であり 植物学者のシーボルトが ヨーロッパで 「日本の花」として紹介されてから誰も見たことのない花だったそうですが 今から50年ほど前に130年ぶりに 六甲山で見つかったそうです。その後 挿し木などで増殖させ 今では すっかり普及していますが その愛らしさは格別です。直径1センチ足らずの装飾花に囲まれた 両性花はすぐに退化して落ちてしまい 装飾花だけになってしまいます。
わが家の「シチダンカ」は 以前に 枝をもらって挿し木したものですが 今年は久しぶりに薄いピンクのかわいい花をつけました。 鉢植えのせいか あまり大きくならずに とてもとても小さくて ひ弱そうなやさしい花です
もう一つ 我が家の庭の花で嬉しい出来事は 15年ぐらい前に 旅先で 花が終わって出来ていた種をもらって来て播いた芍薬、それが芽をだし少しづつ大きくなって 今年初めて蕾をつけました。 どんな花が咲くのか??? ・・・・・ 咲いたのはこんな芍薬でした。
一重の芍薬、素敵ですね。 それにしても それ以来 芍薬の種って見たことがありません。もし種が出来たら 蒔いてみてください。