晴れたら野山に出かけよう!

おいしい空気をいっぱい吸って 愛しい花や小鳥に会いに出かけよう

山歩きあれこれ その後 

2015-05-25 14:37:36 | 花探索

疲れてよろける足で何とかダムまでたどり着く。pm5:30。 それにしても  迎えを頼むために 何度も自宅電話と 携帯電話にかけるがつながらない。どういうことなんだ・・・次第に怒りがこみあげてくる。  仕方なく自宅近所の友人宅に電話をして 様子を見に行ってもらったら 「車がないよ~」 とのこと。ひょっとしたらこの近くにきているんじゃないかと思ったが 電話がつながらないことにはどうにもならない。ダムサイトから道路に出ようとしたら なんと大きな鉄の門が4:00に閉門されて外へ出る方法はない。 窮地がさらに追い打ちをかけられたようで 愕然とした。 今 やっとのことで1時間かかって歩いて来た道を 引き返さねばならないのか? もう 体力はヘロヘロなのに・・・・。 車が1台止まっていたので ダム管理建物の大きな門扉は閉まっていたがインターホーンを押し 出てくれた警備員に事情を話して 扉を開けてもらうことが出来た。ほっとしたのも束の間、ここからどうして家まで帰ればいいだろう。歩くと夜の8時にはなるだろう。「バスがまだある」と時刻表を見に行ってくれたが 運の悪いことに 財布を忘れてきているのだ。「事情を話すとバスは乗せてくれると思うよ」と言ってくれたが 自宅から一番近いバス停で降りても 家まで上り下りを40分はかかる。この体になんと酷なこと。 その時 そこにあった自動販売機でコーヒーを買う若い夫婦をみつけ 警備員の人は すかさず 大阪市内から来ているその人に 私を自宅まで送り届けてもらえないか と頼んでくれたのだ。 なんと その夫婦は 快く「いいですよ」と 後の座席をあけてくれた。 厚かましいと思ったが 今はお願いするよりなかった。

車に乗せてもらうと カーナビに住所を入力し あっという間に自宅前にまで運んでくれた。 6:20になっていた。なんとお礼を言ったらいいのか、鍵も持たずに家を出たので家にも入れず お茶のいっぱいも差し上げることもできず、申し訳なさでいっぱいだったが 笑顔で「いいですよ~」と去って行った。 ああ なんてありがたいことだ。

ここでやっと 連れあいの携帯がつながった。一人で出かけた私が心配で 滝畑まで来て私の下山を待っているとのこと。 いい加減にしてくれ! いつ帰るとも どこへ下山するともわからないのに 朝 送ったその場所まで来て じーっと待っているのだそうだ。 優しいのも、度が過ぎている。 いつもこうなんだ。 いい加減にしてよ。 遅れること30分ほどして帰ってきた。 なんでこんなばかげたことに エネルギーを費やさねばならないのか、、、、

そういえば今年のGWだったが 午後3時ごろ 40歳ぐらいの男性(豊中市在住)が 我が家の前で 庭にいた主人に声をかけてきて こちらの山歩きがしたくてやってきて 滝畑のダムサイトの駐車場に車を置いて山歩きを始めたのだが 地図も持たす やみくもに見当をつけて歩いて 岩湧山の麓を回って 4時までに駐車場に戻ろうと歩いてこんな住宅地に迷い込んでしまったが どちらの方向に行けばよいかと言う。 滝畑ダムまで ここから登り道を8キロはある。とても歩ける距離じゃないからと 車でその人を滝畑まで送ったことがあった。 そのとき 友人は 「よくそんな親切なことをしてあげたね」 と言ったが 私は 「私もまた どこで人の世話になるかしれないから」と答えた。 あれからひと月足らず。まさしく神様からの御褒美だったのか。

そのあとの 私と連れ合いとの喧嘩は ご想像にお任せします。

 

今日山中にあった新鮮なお花をどうぞご覧ください

緑と白の鮮やかな初夏の花「ヤブデマリ」

沢では 水の滴るところで育つわさび

 

 


山歩きあれこれ その2

2015-05-25 11:25:04 | 花探索

車を降りて30分 目的の林道に入る。いつも薄暗くじめっとした道だ。ミソサザイがチーチクチーチクとけたたましく啼いている。沢筋に住むおしゃべりな小鳥だ。足元の谷には 涼やかに水が音を立てている。この道は 2年前に一人で歩いたが 途中で道しるべの赤いテープがなくなり がむしゃらに崖をよじ登り 稜線に上がったものの 地図も持っていなかったので その場所がどこなのかもわからず、下山道も途中でわからなくなり 命からがら谷に下り(落ち?) 何とか帰宅した道だ。その後 ここを精通している人に案内してもらったがそれからでも2年近くなる。人に連れられて登るというのは あまり道を覚えていないものだ。 周りの状況をほとんど記憶してない。 二度と道迷いだけはしたくないと 行きつ戻りつしながら「キバナチゴユリ」を探すが 「キツリフネの群生地のそば」というその群生地がわからず 沢から離れて細い道を とうとう山頂まで行ってしまった。正午になっていた。

ここは アクセスの不便さから 訪ねる人はほとんどいない。嵯峨谷の峰とも呼ばれ 見晴らしもない杉の植林の中にひっそり標識があるだけだ。大阪府の最高峰で 標高922m。秘境の様相をしている。

山頂周辺を歩いて 何本かの道を確認したあと もう一度花を探したいので 来た道を戻ることにする。この山は 標識も 登山地図も不整備だ。下り口も 標識がなく 経験だけが頼りだ。丁寧に探しながら行くが それらしきところには出会わない。  と 突然人の声が聞こえた。なんと 花仲間グループの一人で 岩湧山の隅から隅まで知り尽くした人だ。が 彼も岩湧山系で「キバナチゴユリ」を見たことがなく 今回の連絡でさっそく見に来られたのだ。キツリフネ群落地は すぐ近くだったので 一緒に探すことにした。二人の眼を皿にして探すこと 10分ほどたった頃やっと見つけた。高さ15センチほどで草むらに隠れるように咲いていた。 周りに幼株もあり感無量。「岩湧山にもあったんだ~」

絶滅危惧種「キバナチゴユリ」

満たされた気持ちで ここで彼と別れて下山。まだ時間が早かったので、千石谷の「コウヤハンショウヅル」が満開だそうで見に行こう。谷底に咲くその花も今から4年ぐらい前に見つけたもので 絶滅危惧種だ。サイハイランもあちこちで満開を迎えていた。

コウヤハンショウヅル

サイハイラン

 

ここいらで迎えを頼もうと 電話をかけるが「圏外」で通話できない。 人家のあるところまで来るとつながるかと思ったが 自宅に電話しても留守のようで 連れ合いの携帯に何度電話しても お留守番センターに回ってしまって 通話できない。 仕方がないか もう少し歩こうと 滝畑ダム湖の東岸を ダムサイトに向かって歩く。

 


山歩きあれこれ  その1

2015-05-25 09:07:35 | 花探索

我家から岩湧山(標高897.7m)の登山口(岩湧の森)まで車で20分。 ここまでバスは来ていないので、市外から来られる方は南海電車の天見駅か 紀見峠駅から歩くか、河内長野市滝畑まで バスで行ってそこから歩く。 麓の岩湧寺がある岩湧の森に車を置いて登るのが 一番らくちんでファミリーコースだ。山頂まで往復3時間ほど。全域、登山者は少なく 小鳥や植物をゆっくり楽しみながら歩ける。

金剛山(標高1125m)は我が家から車で30分だが バスが登山口まで行く。金剛山は山域がとても広く 登山者は夏も冬もとても多く、登山道はありとあらゆるところに自然に出来てしまって地主さんは苦い顔。大阪府側からも奈良県側からも多くの登山道がある。登山道が無尽につけられているだけあって、発見される希少な植物も多い。

私は 最近は 岩湧山の植物に詳しい仲間もいるので 手軽な岩湧山方面に行くことが多い。 岩湧山は「一般登山道」はさほど多くはないが 南葛城山まで含めた広域を見ると、まだまだ秘境のようなところが多く 新たに希少な植物が発見されることも多々ある。一昨日も 仲間から 新たに 「キバナチゴユリ」が見つかった との報告があった。 「エェッ!」 金剛山には咲くが 岩湧山にはない花がたくさんあるのだが 連絡のあったその花は 私の知る限り、金剛山と高野山に咲くことが知られているだけで 皆でとても大切に守っている花だったのだ。 確認しに行きたいのだが そこは秘境のようなところで 以前に迷って大変な思いをしたところなのだが、天気予報もよいので、「行くなら花の咲いている今日しかない。」と 連れ合いに頼んで 登山口まで送ってもらった。am8:30。 帰りは 何時になるか どこに下りるか決めていないので 「山から下りてきたら電話をするので迎えに来てほしい」 と頼んで 一人歩き始めた。

途中で花観察

お寺の古木に咲く「ヨウラクラン」

道端の「ウメガサソウ」