疲れてよろける足で何とかダムまでたどり着く。pm5:30。 それにしても 迎えを頼むために 何度も自宅電話と 携帯電話にかけるがつながらない。どういうことなんだ・・・次第に怒りがこみあげてくる。 仕方なく自宅近所の友人宅に電話をして 様子を見に行ってもらったら 「車がないよ~」 とのこと。ひょっとしたらこの近くにきているんじゃないかと思ったが 電話がつながらないことにはどうにもならない。ダムサイトから道路に出ようとしたら なんと大きな鉄の門が4:00に閉門されて外へ出る方法はない。 窮地がさらに追い打ちをかけられたようで 愕然とした。 今 やっとのことで1時間かかって歩いて来た道を 引き返さねばならないのか? もう 体力はヘロヘロなのに・・・・。 車が1台止まっていたので ダム管理建物の大きな門扉は閉まっていたがインターホーンを押し 出てくれた警備員に事情を話して 扉を開けてもらうことが出来た。ほっとしたのも束の間、ここからどうして家まで帰ればいいだろう。歩くと夜の8時にはなるだろう。「バスがまだある」と時刻表を見に行ってくれたが 運の悪いことに 財布を忘れてきているのだ。「事情を話すとバスは乗せてくれると思うよ」と言ってくれたが 自宅から一番近いバス停で降りても 家まで上り下りを40分はかかる。この体になんと酷なこと。 その時 そこにあった自動販売機でコーヒーを買う若い夫婦をみつけ 警備員の人は すかさず 大阪市内から来ているその人に 私を自宅まで送り届けてもらえないか と頼んでくれたのだ。 なんと その夫婦は 快く「いいですよ」と 後の座席をあけてくれた。 厚かましいと思ったが 今はお願いするよりなかった。
車に乗せてもらうと カーナビに住所を入力し あっという間に自宅前にまで運んでくれた。 6:20になっていた。なんとお礼を言ったらいいのか、鍵も持たずに家を出たので家にも入れず お茶のいっぱいも差し上げることもできず、申し訳なさでいっぱいだったが 笑顔で「いいですよ~」と去って行った。 ああ なんてありがたいことだ。
ここでやっと 連れあいの携帯がつながった。一人で出かけた私が心配で 滝畑まで来て私の下山を待っているとのこと。 いい加減にしてくれ! いつ帰るとも どこへ下山するともわからないのに 朝 送ったその場所まで来て じーっと待っているのだそうだ。 優しいのも、度が過ぎている。 いつもこうなんだ。 いい加減にしてよ。 遅れること30分ほどして帰ってきた。 なんでこんなばかげたことに エネルギーを費やさねばならないのか、、、、
そういえば今年のGWだったが 午後3時ごろ 40歳ぐらいの男性(豊中市在住)が 我が家の前で 庭にいた主人に声をかけてきて こちらの山歩きがしたくてやってきて 滝畑のダムサイトの駐車場に車を置いて山歩きを始めたのだが 地図も持たす やみくもに見当をつけて歩いて 岩湧山の麓を回って 4時までに駐車場に戻ろうと歩いてこんな住宅地に迷い込んでしまったが どちらの方向に行けばよいかと言う。 滝畑ダムまで ここから登り道を8キロはある。とても歩ける距離じゃないからと 車でその人を滝畑まで送ったことがあった。 そのとき 友人は 「よくそんな親切なことをしてあげたね」 と言ったが 私は 「私もまた どこで人の世話になるかしれないから」と答えた。 あれからひと月足らず。まさしく神様からの御褒美だったのか。
そのあとの 私と連れ合いとの喧嘩は ご想像にお任せします。
今日山中にあった新鮮なお花をどうぞご覧ください
緑と白の鮮やかな初夏の花「ヤブデマリ」
沢では 水の滴るところで育つわさび