毎年この季節は 早春の花に会いたくて 「今年はどこに行こうか?」と考えて来た。カタクリが一番春の知らせを持ってきてくれるような気がする。金剛山にも葛城山にもカタクリは群生していて十分に楽しめる。しかし 葛城山は保護されているため遠目にその群落を見る。金剛山は 園地以外は自然の状態で咲くので本来の姿でうれしいが 笹などの中に生えて圧倒的な群生という感じがない。ところが 北海道や東北地方に行くと 国道沿いにも 民家の裏にも咲いているが 低山の山肌を覆い尽くすようにピンク色で染まっている。たいていそこは自然を守る人々によって保護されているのだが 延々とカタクリが咲いていて その中にエゾエンゴサクやキクザキイチゲなどもまじりあって とてもきれいだ。また 北国のカタクリは 色が濃く鮮やかだ。そんな風景を見て「今年もカタクリに会えた」と春の喜びを感じる。私は 「桜」よりも「カタクリ」派だ。
今まで訪れたカタクリ地はたくさんあるが いろんな花も一緒に楽しめるのは 佐渡の「ドンデンヤマ」が 「おすすめNo1」 だ。 交通の便がちょっと悪いが 新潟までマイカーで行き 車はそこにおいて フェリーを使って佐渡の両津港に渡る。車をもっていかないのは フェリーの料金が高い割には 山歩きに車は必要ないからだ。 両津から ドンデンヤマまではライナーバスが日に2便出ています。とにかく色とりどりのお花がすごいです。見たい花は何でも見ることができるでしょう。 GWのころは まだ雪の残るところも多く 雪解けたところから咲き始める オオミスミソウ フクジュソウ カタクリ エゾエンゴサク キクザキイチゲ アオネバ渓谷ではニリンソウ シラネアオイ オオタチツボスミレ オオバタチツボスミレ スミレサイシン ウスバサイシン アマナ もう色々な花が所狭しと 足の置き場もないほど咲いています。 野原にはオドリコソウが雑草のように咲いています。 とにかく素晴らしく すごい! につきます。 ドンデン山荘の周りは花だらけ。 10年ほど前に2回ばかり行ったのですが もっとゆっくり滞在して のんびり山歩きをすればよかった・・・・・
カタクリ
キクザキイチゲとカタクリが混じり合って咲く
ナニワズ
ハシナガスミレ
スミレサイシン
オオタチツボスミレ
ニリンソウ
ミヤマスミレ
シラネアオイとニリンソウ
ヒロハアマナ
エゾエンゴサク
ウスバサイシン
コシノカンアオイ
アラゲヒョウタンボク
オオミスミソウ
オドリコソウ
キクザキイチゲ
ザゼンソウ
コンロンソウ
シラネアオイ
ズダヤクシュ
タニウツギ
ルイヨウボタン
ヒトリシズカ
ああ とても紹介しきれません。
一人で行くのはつまらないけれど ここだけはもう一度行きたいなぁ・・・
余計なことながら
金剛山の山頂付近には カタクリの群落がたくさんありますが「知る人ぞ知る」と言った感じですね。それらの地を 葉が消えたころ一帯を草刈り機で笹などの雑木を刈り取っておけば 来春は素晴らしいカタクリの群生地になるんじゃないでしょうか? 今よりもっと多くの人が 「カタクリの山」を楽しめると思います。 金剛山は私有地が多いので難しいこともあるのでしょうが、どこを歩いてもカタクリだらけの山になれば 登山者のみならずロープウェイで来た多くの人も幸せな気持ちになれるのでは・・・・