春は雨が多い。そして 庭では次々草木の芽が顔を出す。 雨が多くて土が柔らかくなっているので 雑草の芽を抜きやすい。 気温も上がり 庭に出て毎日毎日 隅から隅まで見て回る。そして 私の気に入らない草は容赦なく引き抜かれる。スミレは昨年種がはじけて どこかしこから小さな双葉が出ている。ほとんどタチツボスミレの芽だが どこからか舞い込んだ違うスミレの芽かもしれない。ツボスミレ、姫スミレ 濃い紫色のスミレ等々も同じような芽出しだ。もう少し大きくなるのを待って、何の芽か確認してから不要なものは引き抜く。 外来種のスミレはたいてい繁殖力が強く 知人からいただいたもの 野生のものの中に どんどん勢力を拡大するものも引き抜く。 そういうものは目の敵にして 見つけ次第引き抜く。 昨年は花を咲かせたのに 今年は花を付けないものもある。これらには 来年は咲くようにと 肥料をやる。とんでもないところに種が飛んで芽が出ているものは そっと植え替える。 新芽が出 花芽ができ 蕾が大きく膨らんでくる。「元気で冬越し出来たんだね」と 優しく見守る。今からひと月は 庭が一番華やぐ 楽しい時でもある。