私は車の整備については全く分からないので 6か月ごとにディーラーで点検してもらっている。 年明け早々に点検に持っていったら「バッテリーが弱っている」と言われた。「えぇ! 2年前に取り換えてもらったやん」というと 「ほとんど車にのっていないのでバッテリーが充電できず弱るのだ」 そうだ。 コロナのこともあり 家籠りの毎日だし ガソリンは高いし 年齢的に出来るだけ乗らないでいたのが悪いようだ。 「そんな~」と言いたい。営業所は自宅から13km程の富田林にあるのだが 遠まわりして帰ることにした。 遠回りと言って、どこに行こうかな??? そうだ 以前から一度行ってみたいと思っていた奈良の葛城市にある「石光寺」の寒牡丹を見に行ってみようと思いついた。
石光寺はお正月というのに 参拝者は少なく静かなお寺だった。このあたり一帯は古代史の舞台。二上山を背に、天智天皇ゆかりお寺だそうで、役行者が開山したというとても古い由緒ある古刹です。私は仏さんのことは全く知識がありませんが 長い歴史の中で所在が分からなくなっていた日本最古(白鳳時代)の石仏が 平成3年に弥勒堂の改築時出土し、堂内に祀られていて 1月はその弥勒堂が開帳されています。お庭はかなり広く 庭いっぱいに牡丹が植えられており そのうち寒牡丹が150株。藁の傘をかぶって咲いています。そのたたづまいが 可愛くもあり、気品高くとても素敵です。水仙 山茶花 椿 万年青(おもと) 万両 などもお正月の庭を飾っています。 寺務所ではストーブを焚き、「休んでいってください」と招き入れてくださいました。「今年の寒牡丹は花が少なくて、、、春には2000株のボタンが咲くので また来てください」 と言われたが 寒空に咲くこの寒牡丹の方が素敵だろうと思う。
ロウバイの蕾もふくよかに、庭いっぱいに甘い香りを放っています。 その香りに包まれて 「いいにおい~}
寒牡丹はかわいい傘をかぶって
古代ロマンに満ちたドライブは 走行距離100㎞の遠回り。 歴史に疎い私だがまた奈良を散策しよう。 バッテリーのためにも 自分の足のために。
PS: 寒牡丹と冬牡丹は違うものだそうです。冬牡丹は 本来春に咲くボタンを人工的に温室などで調整して育で、冬に咲くようになったら庭に鉢ごと埋められたものだそうです。ですから 春に出る青い葉も茂っています。寒牡丹は 自然に冬に咲く品種だそうで、ほとんど葉はなく寒空に凛と咲いています。華やかさはなく風情があって素敵です。