晴れたら野山に出かけよう!

おいしい空気をいっぱい吸って 愛しい花や小鳥に会いに出かけよう

山歩きあれこれ その2

2015-05-25 11:25:04 | 花探索

車を降りて30分 目的の林道に入る。いつも薄暗くじめっとした道だ。ミソサザイがチーチクチーチクとけたたましく啼いている。沢筋に住むおしゃべりな小鳥だ。足元の谷には 涼やかに水が音を立てている。この道は 2年前に一人で歩いたが 途中で道しるべの赤いテープがなくなり がむしゃらに崖をよじ登り 稜線に上がったものの 地図も持っていなかったので その場所がどこなのかもわからず、下山道も途中でわからなくなり 命からがら谷に下り(落ち?) 何とか帰宅した道だ。その後 ここを精通している人に案内してもらったがそれからでも2年近くなる。人に連れられて登るというのは あまり道を覚えていないものだ。 周りの状況をほとんど記憶してない。 二度と道迷いだけはしたくないと 行きつ戻りつしながら「キバナチゴユリ」を探すが 「キツリフネの群生地のそば」というその群生地がわからず 沢から離れて細い道を とうとう山頂まで行ってしまった。正午になっていた。

ここは アクセスの不便さから 訪ねる人はほとんどいない。嵯峨谷の峰とも呼ばれ 見晴らしもない杉の植林の中にひっそり標識があるだけだ。大阪府の最高峰で 標高922m。秘境の様相をしている。

山頂周辺を歩いて 何本かの道を確認したあと もう一度花を探したいので 来た道を戻ることにする。この山は 標識も 登山地図も不整備だ。下り口も 標識がなく 経験だけが頼りだ。丁寧に探しながら行くが それらしきところには出会わない。  と 突然人の声が聞こえた。なんと 花仲間グループの一人で 岩湧山の隅から隅まで知り尽くした人だ。が 彼も岩湧山系で「キバナチゴユリ」を見たことがなく 今回の連絡でさっそく見に来られたのだ。キツリフネ群落地は すぐ近くだったので 一緒に探すことにした。二人の眼を皿にして探すこと 10分ほどたった頃やっと見つけた。高さ15センチほどで草むらに隠れるように咲いていた。 周りに幼株もあり感無量。「岩湧山にもあったんだ~」

絶滅危惧種「キバナチゴユリ」

満たされた気持ちで ここで彼と別れて下山。まだ時間が早かったので、千石谷の「コウヤハンショウヅル」が満開だそうで見に行こう。谷底に咲くその花も今から4年ぐらい前に見つけたもので 絶滅危惧種だ。サイハイランもあちこちで満開を迎えていた。

コウヤハンショウヅル

サイハイラン

 

ここいらで迎えを頼もうと 電話をかけるが「圏外」で通話できない。 人家のあるところまで来るとつながるかと思ったが 自宅に電話しても留守のようで 連れ合いの携帯に何度電話しても お留守番センターに回ってしまって 通話できない。 仕方がないか もう少し歩こうと 滝畑ダム湖の東岸を ダムサイトに向かって歩く。

 


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