毎年今頃は待ちかねて草花に会いに 野山に出かけるのですが 今年はずーっと家で過ごして庭の花々を楽しんでいます。すると 思いがけないところから新しい芽が出てきたり 蕾を発見するのは何より楽しいことです。 庭の花たちは 「春は来たかーい!」と 順番を争って芽を出し 花をつけ 実に美しく咲き競っています。 山で見る花は その時の姿しか見れなくて どんな風に芽を出してくるのか、どんな風に花をつけるのか、どんな風に種を作っていくのか ほとんど知ることが出来ませんが 庭に咲くものは すべてを観察することが出来ます。
いつも6月に会いに行く 「コウヤハンショウヅル」は 初めて出会ったのは高野山でした。 花の仲間に教えてもらって 高野山への山道を訪ねました。絶滅危惧種で希少で大切な花です。その日は わざわざ 東京から野草の第一人者?ともいうべき人が夜行バスに乗って そのコウヤハンショウズルを見に来られていました。 あれから5年は経ちました。 岩湧山域を隅から隅まで歩きつくしておられる方が 河内長野市の山あいにも咲くというその花を探して 和歌山県との境のあたりでこの花を見つけました。花仲間はみんな大感激。大きな木に絡みついて 頭上高くで花をつけていました。そのあと この地域の何か所かでこの花を探し出しました。 あるとき 折れた枝をもらって帰り 挿し木して見たら なんとしっかりと根をつけ いつの間にか蔓が伸びて 庭木に絡まっています。 その蔓から 小さな葉がでて 葉の付け根からたくさんの蕾が出ているのです。やっと春が来たばかりで 葉もろくに出ていないのに もう蕾が出来ているんです。昨年も 地面から10センチぐらいのところで数個咲いたのですが それに気づいたのはもうすっかり一人前の花になっていたのです。今年は 蕾からしっかり観察出来ます。
昨年咲いた花です
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます