真冬の上高地に入るのも 長年の夢だった。
若い日 「上高地の大将」と言われた木村殖氏(1974年没)の書いた本を読んだ時から いつか真冬の上高地に行きたいと思っていた。 木村さんは昭和初期から昭和49年まで約50年近くの間、ホテルの小屋番などをして上高地を見守り続け 冬山で遭難する登山者の救助などに生涯をささげた人で、その生活の明け暮れなどを書いた本である。私がその神々しい冬の上高地を一目見たいという念願を達成したのは 1999年1月のことだった。木村さんが亡くなられて20年になり 冬の上高地もずいぶん様変わりをしていたと思う。それでも冬の上高地には今も釜トンネルから先には車は入れず、宿泊施設はすべて閉じられ、唯一宿泊させてもらえたのは 安曇村(当時)村営ホテルの冬季小屋番の宮本氏?(確か、、、)のおられる小さな小屋だった。 食事は 大鍋に何か炊いてくださったように思う。そんな小屋だが 毎年そこにやってくる写真家などが一緒だった。中の湯入口あたりに車を置き 雪が吹雪くなかを輪かんじきをつけ、釜トンネルから河童橋を回って 夕方対岸の小屋にたどり着き 暖かくもてなしてもらった。 翌日は天気が回復し 神々しいばかりの上高地を楽しんだ。
1999.1.16
上高地の夜明け 河童橋から見る奥穂高岳 モルゲンロート
河童橋より モルゲンロート輝く 左:間ノ岳 右::天狗岩
光る梓川
青い影
焼岳
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます