春. 夏. 秋. 冬. 河童の散歩

八王子の与太郎河童、
つまづき、すべって転んで、たちあがり・・。
明日も、滑って、転んで・・。

菩提寺で空を見上げて、文治郎 !

2020-07-17 22:27:00 | 社寺








上州、わたらせ渓谷、
黒保根上田沢村のはずれで、
刻んだ仏像が、花輪村彫刻集団の礎を築いた、

石原銀次郎さんの、
目を鬼にさせた関口文治郎さん。
12歳の才能は、
52人の花輪彫刻集団の中枢を担った男。
護身術を会得し、山賊を後ずさりさせて、
弟子の食い扶持に神社彫物の営業をし、
鑿を持つ前は、川で禊を欠かさず、
精神を整えた孤高の彫物師。

70歳を超え、雨ごいの榛名神社を手掛け
生活苦の中、集めた氏子のきんすの、
自分の取り分は、そっくり氏子に返した、
男の仕事の気迫の彫物は、後世、
多くの彫物師に影響を与え、
静かに、上田沢の暗い部屋で生涯を閉じました。
黒保根村上田沢の関口文治郎。

自宅近くの沢入観音堂から移った、
医光寺の、菩提寺で、
雨の7月17日、空を見上げ、
250年前、榛名の雨ごいの、

氏子たちの喜びに、
ひっそり微笑んだ、シャイな関口文治郎。


隣の墓石の花筒、香皿を借りて…っと!
文治郎さん、代わりに謝っといてくんなさい・・・。
















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