春. 夏. 秋. 冬. 河童の散歩

八王子の与太郎河童、
つまづき、すべって転んで、たちあがり・・。
明日も、滑って、転んで・・。

女子衆に福徳の翮を と・慈光寺。埼玉。 

2021-08-11 21:31:50 | 坂東札所

埼玉県比企郡ときがわ、
人口1万人ばかり、300メートルの都幾山に登れば、
👇750年の風雪に耐えた、板碑が9基。
1262年の刻んだ文字に、
確実な歴史に触れ、
江戸の頃にはこのあたりに仁王門があり、
女人禁制の結界があり、
女性は、結界を避けて、観音堂にお参りしたという。





狭い石段を登れば、



雨上がり、さらに鬱蒼とした観音堂が・・
役ノ行者の修験の道場のいわれ、
山岳寺院が、真実味を帯びてくる風情。
「4月、秩父山峰を苦行し、
6月富士山に登り、7カ日日夜苦行をし、慈光に帰る」

                         慈光寺実録。
天台修験の高い格式を誇る・・・と。



















1189年、源頼朝は、
奥州・藤原討伐のために、
愛染明王像を、寺領1200町歩を、
住職に贈り、日々祈願せよの実録も見逃せない。


👇 如意輪観音
台座に、一七九六年とあり、
都幾川から産出した石で地名から名付けた、
「小戸々石」に彫刻したもの、
宝珠と蓮華の代わりに、赤子を抱いた悲母観音。
女人信仰が盛んになった江戸中ごろ、
月の22日の夜、
この観音の前に女衆が供物や、食べ物を持ち寄り、
喜びや悲しみを語り尽くす・・
娯楽のなかった時代の、唯一女性の楽しみで・・・。


👇慈光寺は、文化財の宝庫でもあって、


👇国宝・慈光寺経・・・
「法華経 授気品 第六」など、









👇1245年の梵鐘。
物部重光、物部鋳造集団の重鎮、
彼らの鋳造は国宝級だらけ・・。







👇多羅葉樹・今でもはがきに使える、
葉に文字を書けば黒く浮き、
戦国時代は敵にばれないように、よく使用したという。
1000年の樹齢だとか・・・
慈光寺本堂には無数の逸品があり、
本堂に入って、出るまで90分、
その時間も考慮してと・・老婆心。



コメント (8)
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