イタリアワインかぶれの料理人

イタリアワインとコーヒーが大好きな料理人が、呆れるほど愉快に溢れるイタリアワインの魅力を伝えていきます。

フォンタナフレッダ、バローロ セッラルンガ ダルバ 2004

2013-09-21 22:31:55 | ブログ

Baroloserralungadalba 今回のイタリアワインは、バローロ セッラルンガ ダルバ(Barolo Serralunga d’Alba)2004です。ここ2週間くらいの間は手頃なワインを、あれこれと味わっています。今回、予定をしていたワインを取りにセラーに入ると、急に考えが変わり、バローロを味わう事にしました。単一畑のバローロも考えましたが。9のコムーネの一つ、セッラルンガ ダルバ地区のネッビオーロで造られたバローロを選びました。
シナモンやクローブの甘いスパイスの香りにプラム、サクランボの香りがしますが。花のニュアンスやタバコ、なめし革といった香りを期待していたのに、まるで感じられない。2004年という事もあるかもしれませんが。縁にオレンジも掛っていません。色調がマットな感じになってはいるのですが。疲れた感じも、よれた感じもありません。非常に美しい内容です。
四隅が綺麗に整えられた香りと味わいは、とても印象が深いのだが。何か物足りない、思わず「主張はあるか!」と聞きたくなります。グルーブ感の中にアドリブを入れる、崩したり、ノイズを入れたり、何か遊び心を忘れてしまったかのようで、逆につまらない。しかし、これが売れるワインなのだろうと、ブツクサと独り言を言いながら、気持ちよく酔っ払って夢の中。