イタリアワインかぶれの料理人

イタリアワインとコーヒーが大好きな料理人が、呆れるほど愉快に溢れるイタリアワインの魅力を伝えていきます。

オリオウス2007

2013-06-27 09:16:24 | ブログ

Photo 今回抜栓したイタリアワインはヴァッレ ダオスタ州のオリオウス(Orious)です。ヴュィレルマンというブドウから造られ、トッレッテというプティ ルージュを主体に造られるワインの一部を構成しているブドウでもあります。バックラベルの写真から、見て取れるようにフランス語が公用語に使われている州です。このヴァッレ ダオスタのワインは5年くらい前から見かけるようになり、2010年に3種類を試飲用に購入しました。プティ ルージュは短期間の熟成で結果を出してくるワインなので、これくらいのエイジングで飲み頃を迎えているのではないかと思い、抜栓をする事にしました。
ワインリストの変更に伴い、コメントは削除されています。リストのコメントは「ヴュィレルマン100%をステンレスタンクでアルコール発酵の後、フレンチオークのバリックで12ヶ月間とステンレスタンクで3ヶ月間の熟成をされます。マラスキーノチェリー、桑の実、ブラッドオレンジの豊かにふっくらした重厚な香り。しなやかに包まれる洗練された酸とタンニン、特徴的な膨らみのある果実味は心地よい苦みを残し、調和のよい穏やかな味わいに心地よいアフターテイストと余韻が続きます。」のようになっていました。
香りの印象はより鮮明になっています。ニュアンスとして感じられるクローブや黒コショウのスパイシーな香りはアフターテイストに、その存在をしっかり感じる事が出来ます。タンニンは丹念になめされ柔らかくなり、オレンジピールの爽やかな苦みが入れ替わりに感じられます。何といっても、ワイン自体に粘性があるのに、口触りがさらりとしています。グラスを回し液面の揺れは、実にゆったりと輪舞しているように見え。この液面を見ているだけでも、優雅な気持ちにさせられます。


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