今回は日本のワインでも、北海道のワインです。ブドウ栽培は北島秀樹さん、製造は北海道ワイン、ケルナー100%で造られたワインです。北島つながりですが、関連は無いと思います。
このワインの裏書きを読むと「たぐい稀なキレ、ユリの花のような香りを持つ」とあります。実にその通りだと思います。但し、白ワインイコール冷えているより、多少高めの温度の方が酸は攻撃的で無くなり、果実味にふくよかさが出て美味しく感じられます。最近の私の白ワインの飲み方は基本的に冷やさないので、感じ方が一般的でない可能性もあります。この日も、温度が上がるに従い粉ぽい香りが、オレガノのような香りを伴ってマラスキーノ チェリー、白桃、洋梨の上品な香り。ふくよかな果実味に心地よい余韻が続いていました。
先のソーヴィニヨン ブランも同じで、独特なのか、私の能力不足なのか、特徴を捉えることが出来ませんでした。あ~ぁブラインド テイスティグ、気が重くなります。
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この度も日本のワイン、ルバイヤート ソーヴィニヨン ブラン(Rubaiyat Sauvignon Blanc) 2013です。
ファースト インプレッションはボルドー、ふた口目はロワール、こんな感じで飲み始めました。わずかにヴィヴァーチェの名残があり、グラスに注いで落ち着くまで笹濁りの状態になっていました。酸に角があり、コンディショニングが出来なかったことを悔やんでいます。このような状態なので、香りと味わいが単調で好いところを何も見つけられませんでした。
それでも、何とか教科書に載っている事を見つけ出そうとするですが。外観は水様で黄色の縁が有るようで無いような、緑の反射を見受けられず。外観だけを見ると甲州と間違えるような気がします。日本のすべてのソーヴィニヨンを飲み比べた訳ではありませんが。課題でその物が出れば、ある意味ラッキーなブラインド テイスティグになると思います。
もうひとつ追加で、最近はニュージーランドのソーヴィニヨン ブランを美味しく感じています。
今回抜栓したワインは、日本のワイン甲州で、二日続けて開けました。一日目はルバイヤート 甲州 シュール・リー 2012です。このワインは最初にバナナかな、と思わせる華やかな香りがあり。白桃や洋梨の香りに、バジルの香りがあるのでは、と感じながら味わっていました。どうしても柑橘系の香りを拾うことが出来ずに、半分くらい空いたところで、ようやく柑橘系の香りを見つけ、これで一安心。ふっくらとした弾力のある味わいに、後味の心地よいほろ苦さ。クリーミーな温州ミカン、と云った感じの香りは、優雅さがあります。
翌日抜栓したのはキザンワイン 白、ブドウ品種は甲州100%です。このワインもルバイヤートと同じような構成しています。しかし、500円ほどの違いが、ルバイヤートの方が高いだけあって、上質感があります。
2年前にあれこれ飲み比べをした時のおぼろげな記憶から、今の方が心置き無くワインと向き合えるような感じがしました。1000円強のワインだから妥協したような痕跡も感じられず、仕事の有り様がしっかり伝わってきました。