桜に燕図鐔 盛親
桜に燕図鐔 盛親
盛親は東龍斎派の金工であろう、その特徴的な図柄構成と、布目象嵌を巧みに、春のおぼろな風景、山をおぼろに包む桜の樹叢を表現している。金の布目象嵌で遠望の様子とし、間近の桜と燕を拡大して描き添え、耳際の銀布目象嵌は春霞か桜の香りか、心象的な景色としている。美しい構成であるし、このような表現は他に例がない。□
桜に燕図鐔 盛親
盛親は東龍斎派の金工であろう、その特徴的な図柄構成と、布目象嵌を巧みに、春のおぼろな風景、山をおぼろに包む桜の樹叢を表現している。金の布目象嵌で遠望の様子とし、間近の桜と燕を拡大して描き添え、耳際の銀布目象嵌は春霞か桜の香りか、心象的な景色としている。美しい構成であるし、このような表現は他に例がない。□