平素より筑波大学硬式野球部へのご支援、ご声援ありがとうございます。
第17回は小林絃(体育4・松本深志)と森口尚哉(体育4・立川)です。
是非ご覧ください!
ブログをお読みの皆さん、こんにちは。
筑波大学体育専門学群4年の小林絃です。
日頃より筑波大学硬式野球部への温かいご支援・ご声援のほど誠にありがとうございます。
僕は自分の話をするのが苦手なのでお酒の力を少し借りるために今では定期開催となった波戸飲みの後に書いています。変な文章、僕らしくない内容でもお酒のせいなのでご容赦ください。
まず、「ラストシーズンに懸ける想い」を綴る前に少し僕の性格について話したいと思います。
僕は画家の父とパイプオルガニストの母から産まれて来ました。その上、ドイツ出身で双子と出生話だけで就活の面接を盛り上げたことは1度や2度ではありません。
今思うと家にテレビが無かったり、車が無かったりと他にもツッコミを入れたくなるところはありましたが、それでも奇跡的に小中高は社交的で明るい好青年に育ちました。
ただ、大学に入って寮生活を始めたことで少しずつ化けの皮が剥がれていきました、、、
他人が気にならないところにこだわりがあったり、他人が気になるところに特に何の興味も無かったのです。そんな価値観の違う人が大勢いる中で、24時間生活をしなくてはいけない寮生活は2ヶ月ほどでだいぶ精神的にきついものとなっていました。加えて、ゴミ箱からゴミが溢れていたり、冷蔵庫の食べ物が勝手に食べられていたり、課題を毎回やらされたりとどうして綺麗にしないのか、どうして自分でやらないのかと常にストレスを感じていました。
そんな地獄の寮生活の中、自分の考え方や価値観を大きく変える言葉と出会います。
「過去と他人は変えられない。」
名言らしい名言ではありませんが、当時の僕には物凄くしっくりくる言葉でした。(※結果的にこの言葉の影響でとても苦しむことになりますが、、、)
これ以後、寮飯の1時間前に起きてごみ捨てと洗面台の掃除をし、余った時間で勉強をするようにしたら、今まで他人のせいにしていたことが自分の行動1つで解決し、生活の質まで向上しました。他人に期待することを辞め、全ての結果の責任を自分に置く習慣がついたことで、1つの結果に一喜一憂したり、感情的になることが減り、精神的にとても楽になりました。唯一の弊害としては他人への興味や関心がすこーし薄れてしまったことですかね、、、
このような過程を経て今の僕の性格に至ります。何故、ラストシーズンに懸ける想いで自分の性格の話を最初にしたかと言うと、僕のこの性格と投手ヘッドコーチという役職の相性が最悪だったからです。
投手コーチではアウト1つどころがストライク1つも取れません。今まで避けてた他人に期待して委ねることしか出来ないのです。スタッフミーティングが終わって最初に配属されたAの練習を見ながら心の底から向いてない。野球部を辞めようと思いました。
ただ、新人練の投手コーチの役割が早々に決まっていたので、割り振られた仕事だけこなしてその後辞めることにしました。当時の新入生(現2年生)には「目が死んでいる」、「サイコパス」と何度言われたかわかりません。確かに、生気は無かったことでしょう笑
それでも、新入生に罪はないと思い、僕の知識や技術を惜しみなく伝えました。時にはできる限り感情を見せて注意したり、真剣に大学野球について同期の大切さについて伝えたつもりです。人生を振り返ってもあれほど本気で人と向き合ったことはないと思います。
そして、そんな新人練や例に漏れず全く興味の無かった春リーグが終わり、全体のチームに混じった時に今までと違う感情が芽生えていることに気が付きました。
1年生が試合に出れば活躍して欲しい。失敗をすれば力になりたい。また、試合に送り出す際にはただ期待するのではなく、自信を持って送り出せるようになっていました。
この変化は選手達の頑張り、積み重ねてきたものを1番近くで見ていたからでは無いかと思います。
その後、ヘッドとなったBチームの選手達にも同じようなことを思うようになり、今では投手ヘッドコーチとして投手全員の活躍を心から願えるようになりました。
きれいごとに聞こえるでしょう。
恐らく、きれいごとです。
ただ、今まで知らなかった自分の一面を知ることができ、チームへの関わり方や投手コーチとしての取り組みに大きな変化が生まれたのは確かです。
上下関係なく投手陣として一丸となって欲しい、本音で語れる関係性を築いて欲しいという想いで企画したご飯会は「絆飯」と名付けました。その他にも、ブルペンステップや課題練など選手が活躍できるためにもっと個人にフォーカスした取り組みがしたくて始めたこともちらほら?上手くいかないことばっかりでしたが、、、
そんな大学野球、投手ヘッドコーチ生活も残り僅かとなってきました。早いですね。
4年生投手陣
こんな適当な人間を投手ヘッドコーチにしてくれてありがとう。1番近くで見てたからこそ、今年の投手陣には力があることをよくわかっています。自分のピッチングを堂々と披露してきてください。結果は必ず付いてきます。みんなの活躍が僕の1番の喜びです。
逸聖、耕平
4年間ありがとう。退寮を監督さんに直談判する時、唯一心残りだったのが、2人と生活出来なくなることでした。怪我して、エラーして見ていてハラハラな2人だけどそれでもひたむきに努力する姿にいつも力を貰っています。どのような形でリーグに関わるか分からないけど、それぞれの役割での活躍を心から応援してます。
お父さん、お母さん
自分のことを話すのが昔からあまり得意では無いので、ブログの存在を教えることはないと思いますが滅多にない機会なので言葉だけでも、、、
5歳から18年間、本当に野球漬けの毎日で負担も多かったと思います。それでも何も言わずに弁当を作ってくれること、庭1面にトスネットを張って練習に付き合ってくれたことなど、感謝をしてもしきれません。綾と同じように大学野球でも活躍して恩返しをしたかったけどダメでした。ごめんなさい。
グラウンドに立つことは無いけど、誇らしい選手達がリーグ戦で躍動してくれます。少しでも応援してもらえると嬉しいです。
まだまだ心配や面倒をかけると思いますが、社会人1年目から少しずつ恩返し出来るように頑張ります。帰省した際には一緒に美味しいお酒飲みましょう!
話が長くなって申し訳ございません。
ラストシーズンに懸ける想いですよね。
もちろん、
リーグ優勝・日本一
これしかありません。
俺らならできる。夏のOP戦を戦って本気で思えるようになりました。
選手、スタッフ、院生、監督、特任助教
全員の力を合わせて必ず成し遂げましょう!
体育専門学群4年 小林絃
長野県立松本深志高等学校
平素より弊部へのご支援、ご声援ありがとうございます。
今年度、ヘッドコーチを務めさせていただいております。筑波大学硬式野球部4年、森口尚哉です。気持ち込めて書きます。読めるところまで読んでください。
「ラストシーズンにかける想い」
実は、一度執筆を終えていい感じにまとめてたつもりで提出しました。しかし、1回目の執筆から今日まで、同期の思いが込もったブログや日々刻々と近づくリーグに思いを馳せると、様々な心境の変化があり、気づけばもう一度パソコンを開いています。
ブログ依頼から2回目の執筆まで、書きたいことをいろいろと考えてきましたが、リーグ目下に迫った今、このブログを通してできるのは、お世話になった方々への感謝を伝えることと、部員に向けて、4年生そして自分の覚悟を感じてもらうことかなと思うので、余すことなく書き留めます。
まずは、覚悟云々の前にこの場で感謝を述べさせてください。
これまで約14年間野球を応援してくれた両親へ、まずはありがとう。
浪人してまで入った大学では思うようにいかないことも多く、かなり心配させた記憶があります。選手を退いてからはより一層心配をかけた気がします。
筑波に入るのを反対したお父さん、選手を辞めると言ったときは悲しそうな顔をさせてしまったお母さん、今は選手の時よりも自分を誇れているし、筑波で野球ができてよかったよ。
社会人になったら何倍にもして返すのでもう少し心配かけさせてください。
そしてこれまでの野球人生で出会った指導者の方々。野球人生においてもっとも誇れることは、指導者の方に恵まれたことだといっても過言ではないと思います。
本当にありがとうございました。
さて、ここからは「覚悟・想い」の方を、文章を作らず飾らず、思いのままに書いていきます。
だいぶまとまりがない文章になりそうですが、普段鬼軍曹と揶揄されている僕が、グラウンドでどんなことを考えているのか、気持ちだけ感じてください。
「ラストシーズンにかける想い」
優勝したい。それだけです。
春リーグ、戦わずして日体の優勝が決まった4月30日。選手ではないし自分はプレーしていない、できないのに、頭が真っ白になりました。あんな思いはもう2度としたくありません。
試合では、緊迫した場面で選手が思うようなプレーができなくても、ラインを越えれない自分は声をかけることしかできませんでした。軌道に乗れないチームや選手を見て、リーグ期間は幾度となく唇を噛みしめました。
せっかくリーグに出れたのに代打で縮こまってしまう選手も、食堂で元気がない3階フロア長も、もう見たくありません。
あの場所で思い通りにプレーができない選手が一人でも減るよう、接戦で勝ち切れるチームになるよう、春リーグが終わったその日から秋の優勝だけを信じて、1秒に全力を注いできました。
「Enjoy Baseball」
慶應義塾高校が甲子園優勝を達成し、この言葉が話題になっていますが、ただ楽しめばいいという簡単な話じゃないように感じています。ただ楽しむのではなく、たくさん練習して、いろんなことを我慢して、そしてあの緊張感の中で動じずに楽しめるチームが強いのだと思います。
練習を楽しめても、緊張感に負けて勝てないと面白くないです。
そのためにどんなプレッシャーにも屈しない練習を作ってきたつもりです。
特に3年生のみんなには6月期からいろんなことを求めてきたし、多くの重圧を背負わせてきたと思います。ごめん。でも、リーグに近くなるに連れて本当に頼もしく思っています。ありがとう。
春を終えて一皮も二皮も向けようと苦しんだみんななら大丈夫だと信じています。
140人一丸となって圧倒しよう。
最後に、ヘッドという肩書を取っ払って同期のみんなに感謝を伝える時間をください。
自分はスタッフミーティングから本気でチームに向き合えるようになりました。
あの二週間が今も自分の原動力です。
自分自身の選手への思いがありながらも、チームへの貢献を探して裏方に回ったスタッフのみんな。
涙を堪えながら、また、覚悟を持った目をしたみんなの決意表明とその光景は忘れることができません。
「スタッフがプロになれ」何度言われてきたことか。最後優勝して、日本一のスタッフ陣だったと言われよう。
そして、ミーティングを経て選手として今もなお前線で戦い続ける選手のみんな。みんなのプレッシャーは僕には計り知れません。選手とヘッドという関係から厳しいこともたくさん言ってきましたが、計り知れないプレッシャーの中で戦うみんなを心の底から尊敬しています。
怪我に苦しみながらチームへの貢献を考えてくれた人。賑やかしというポジションを見出した人。本当は自分が前線で戦いたいはずだろうと思うけど、役職がついている自分からすれば自ら道を開く皆はかっこいいです。
みんな真面目で自分の責任を全うするすごい奴ばかりなので、自分がヘッドとしてどれだけのことができているかはわかりません。
ただ、そんな皆が最後、優勝して笑っている姿を見るために、絶対に妥協しないし絶対に妥協させない。それが尊敬する皆の中でヘッド任せてもらっている僕の流儀であり覚悟です。
最後、チームを勝たせるのは4年生であってほしい。
今、下のチームにいる選手には散々厳しいことを言ってきたけど最後まで足掻いてほしい。
下級生時は下のチームで苦楽を共にしたみんなのこと、絶対に甘やかしませんが、最後まで待っています。
このブログの執筆を終えたら、またいつも通り憎まれ口のヘッドに戻りますが最後に一つ、皆の中で役割を与えてくれてありがとう。
「リーグ優勝」「日本一」
どんな景色だろう。その瞬間を想像しただけで泣けてきます。
後輩たち、後少し4年生に力を貸してほしい、
同期のみんな、4年間足掻いたみんなが泣きながら笑う姿を見せてくれ。
体育専門学群4年 森口尚哉
都立立川高校