toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

千年樹

2012年01月14日 | 読書日記
著者は私が今、最も好きな作家の一人、荻原浩。

同じ場所を舞台にした短編小説集。
これはこれで面白いし、チャレンジングな作品だけど、いわゆる荻原作品を期待していると肩透かし。
全く荻原浩っぽくない作品。

一つの作品に時間を隔てた主人公が二人ずつ登場して、行ったりきたりする。
全く異なる2つの物語が語られる。
そういう作品ばかり並べて一つにした実験的な作品だけど、私個人としては上手く行ったとはおもえない。
なにかまとまりが無く、ただストーリーが追いにくいだけになっている感じ。
短編集ではなく全体で一つの作品にしたほうが良かったのでは。


集英社文庫 定価571円
コメント
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