toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

ブレイクスルー・トライアル

2012年08月01日 | 読書日記
伊園旬の「このミス大賞」受賞作。

このミス大賞の受賞作だから、ミステリーと言うことになるんだろうけど、私的にはミステリーではない。
冒険小説というのともちょっと違う気がするけど、敢えてどこかのカテゴリーに入れるとすれば、冒険小説。

セキュリティーシステムを破り、マーカを手に入れることを競うゲームに3チーム(別の日には他のチームが参加している設定だけど、物語の構成上全く関係ない)が参加するが、どのチームもそれ以外にそれぞれ別の目的を持っている。
そこに管理人の娘がフィアンセとともに戻ってきて、ドタバタ劇になってしまう。

登場人物の名前がどれも変な名前ばかりだし、メモでも取りながら読まないと、どこのチームが何をして、その結果どうなったか訳が分らなくなってくる。
状況設定も結末も全てが不自然でリアリティーは全く無いから、完全なフィクションとして割り切って読む必要がある。

決してつまらない小説ではないけれど、再読する気にはなれない・・と思う。


宝島社文庫 562円
コメント
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