特に分けられていないけれど冒頭4ページにプロローグのようなものがあって、これがどこに繋がるのか湧かない状態で本来の物語になる。
作家自身が立ち上げた新しい雑誌を発展させて行く物語なんだろうと思って読んでいくと、主人公の編集者が突然良く分からない意地を張って会社を辞めてしまう。
物語の方向が見えなくなったところで、漸くプロローグに繋がる話が見えてくる。
もう全体の半分以上過ぎたところからメーンの、世の中に無い全く新しい雑誌を立ち上げ創刊するまでの物語が始まる。
そしてプロローグの話を経て、おまけの後日譚がちょっとという感じだけど、思わせぶりな最後は続編が有ると言うことかな?
2024.10.10
文藝春秋