久しぶりに面白い本に会えた。
ある大学の獣医学科の学生達が主人公の連作短篇集。
私の母校にも獣医学科があって、牛の解剖の日は寮で盛大に焼肉パーティをやったのが懐かしい。
読者に説明するためだと思われるけど、DNAの基礎の話を分子生物学の研究室の新人に説明するのはものすごく違和感がる。会話ではなく地の文章で説明するとか、門外漢の恋人との会話にするとかしたほうが自然。
「ネガコン!」の自意識過剰の主人公はちょっと極端すぎ。
「ブンセイ!」で、ミカが太一のことが前から好きだったことになってるけれど、太一が段々変わったのにつれて好きになっていったというふうにしたほうがリアリティがあると思う。
この小説で驚かされたことは、
獣医学科のある大学は16校しかなく卒業生は年間千人ちょっと。
舞台の大学は一学年で150人もいる(母校は30人)。
医学部は卒研が必修ではない。
高校でDNAは習うけれどRNAは習わない(ゆとり世代だから?)。
東の実家に導入される遺伝子検査装置は私が昔開発したμTASDNA解析装置の姉妹機なんだろうな。。
講談社
ある大学の獣医学科の学生達が主人公の連作短篇集。
私の母校にも獣医学科があって、牛の解剖の日は寮で盛大に焼肉パーティをやったのが懐かしい。
読者に説明するためだと思われるけど、DNAの基礎の話を分子生物学の研究室の新人に説明するのはものすごく違和感がる。会話ではなく地の文章で説明するとか、門外漢の恋人との会話にするとかしたほうが自然。
「ネガコン!」の自意識過剰の主人公はちょっと極端すぎ。
「ブンセイ!」で、ミカが太一のことが前から好きだったことになってるけれど、太一が段々変わったのにつれて好きになっていったというふうにしたほうがリアリティがあると思う。
この小説で驚かされたことは、
獣医学科のある大学は16校しかなく卒業生は年間千人ちょっと。
舞台の大学は一学年で150人もいる(母校は30人)。
医学部は卒研が必修ではない。
高校でDNAは習うけれどRNAは習わない(ゆとり世代だから?)。
東の実家に導入される遺伝子検査装置は私が昔開発したμTASDNA解析装置の姉妹機なんだろうな。。
講談社