toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「となりの男」 柳谷郁子

2021年03月21日 | 読書日記
知らなかったけど著者は地元の出身らしい。

かなり短い「ユタの肖像」から始まる。
なんと私の人生3回目くらいの二人称で書かれた小説。
ただ主人公が「あなた」と書かれているだけで三人称で書かれているもの何ら変わらず、あえて二人称にした意味が分からないし、効果も感じられス違和感だけ。
いかにも短編小説という作品だけど、違和感が大きすぎてイマイチな印象。

2作目は「桜かがよう声よ」。
これも短編には良く有る、ちょっと訳ありな一家の話。
可もなく不可もなく・・・と言ったところ。

3作目は表題作。
一番読みやすかったけれど、結局何だったの?と言う物語。
隣の家の話と湯川秀樹の話が一つの作品になっている意味が不明。

最後の「水門」は著者と私の地元が舞台。
冬の間毎週末釣りに通う諏訪湖の水門(現在とは位置が微妙に違うけれど)が重要な場所になっていてちょっと嬉しかったりするけれど、内容は何が言いたいのか良く分からなかった。





幻冬舎
コメント
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