新橋の立ち飲み屋「あじろ(味路)」が舞台の犯人捜しミステリ。
被害者は登場せず、いきなり常連の被害者が店に来なくなってみんなで心配する場面から始まる。
当然、物語の進行に伴いながらすべて過去の回想や関係者たちの思い出話の形で被害者の人となりが明らかにされていくけれど、同じようにストーリとは関係の無いどうでも良い話もいきなり回想が始まったりしてちょっと読みにくい。
謎解きのメンバ構成も変だし、そもそも居酒屋を経営する夫婦を客がパパ、ママと呼ぶのが不自然に感じるけれど、最近はそうなの?
ミステリとしての出来は普通だけど、最後まで飽きずに読める点は評価。
2024.5.25
双葉社