toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「あなたの燃える左手で」 朝比奈秋

2023年08月06日 | 読書日記
冒頭、何の説明も無いまま物語が進んでいく。
状況も人間関係も背景も全く分からず、混乱するばかりで読むのが辛くなる。
読んでいるうちに徐々に明らかになって行くのかと読み進めても、背景はさっぱり見えてこない。

中途半端な状態に段々耐えられなくなってきて、全体の4分の1くらい過ぎたところで、主人公の過去から現在に至るまでの話になって漸く納得。
この構成はちょっとひどいと思う。

ちょうど真ん中くらいで、現在の話に追いついてようやくすべてがクリアになり安心して読める状態になるけれど、突然過去の話になったりするので油断していると迷子になってしまう。

終盤になるとやたらに照学的な話になっていって、結局何だったの?





2023.6.30
河出書房新社

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