語り手を変えて同じ物語が続いているかのような構成と、呼び名(あだ名)や一人称の使い方で人物を混乱させる。
見事に騙されたけれど、ミスリードのやり方がちょっとあざとい上、(続いているとしたら)矛盾することだらけで、「やられた!」感は無かった。
そもそも第2部はストーリ上必要無いし、ただ読者を混乱させるためだけで、何のために有るのか分からない。
ストーリもイマイチだし、ミステリとしては「何だこれ?」って感じ。
巻末の「このミス」の選評でも絶賛してるのは茶木則雄氏だけ。
この作品と「さんず」しか読んでないけれど、この作者はちょっと合わないかも。。
2015.1.23
宝島社