首相の口先だけの話は、恥ずかしいです。どうして外国からの輸入食品の安全を強調できるのでしょうか。まるで、大企業の意見を代弁しているのかのように聞こえます。後ろに隠れている飼い主(大企業)の姿が透けて見えるようです。
国内ですら、食品偽装とかの問題があり、それを事前に把握したり対応することなどできないというのに、どうして外国の輸入食品の安全について太鼓判を押せるのでしょうか。まったく舌先三寸というものです。
思い出すのは、2006年の参議院質疑で、福島原発の安全性についての吉井英勝議員と安倍首相とのやりとりです。
吉井英勝議員「海外(スウェーデン)では二重のバックアップ電源を喪失した事故もあるが日本は大丈夫なのか」
安倍首相「海外とは原発の構造が違う。日本の原発で同様の事態が発生するとは考えられない」
吉井議員「冷却系が完全に沈黙した場合の復旧シナリオは考えてあるのか」
安倍首相「そうならないよう万全の態勢を整えている」
吉井議員「冷却に失敗し各燃料棒が焼損した(溶け落ちた)場合の想定をしているのか」
安倍首相「そうならないよう万全の態勢を整えている」
吉井議員「原子炉が破壊し放射性物質が拡散した場合の被害予測を教えて欲しい」
安倍首相「そうならないよう万全の態勢を整えている」
吉井議員「総ての発電設備について、データ偽造が行われた期間と虚偽報告の経過を教えて欲しい」
安倍首相「調査、整理等の作業が膨大なものになることから答えることは困難」
吉井議員「これだけデータ偽造が繰り返されているのに、なぜ国はそうしたことを長期にわたって見逃してきたのか」
安倍首相「質問の意図が分からないので答えることが困難。とにかくそうならないよう万全の態勢を整えている」
安倍首相は、「そうならないように、万全の体制を整えている」と口先で言うものの、何の対策もとらなかったせいで、先の福島原発の大惨事の引き金になりました。TPPについては、再び安倍首相由来の大惨事が起こらないように祈るばかりですが、一事が万事、口先だけですので、大惨事が起こらないという保障などありません。
参考人質疑では、東大大学院の鈴木宣弘教授やNPO法人アジア太平洋資料センターの内田聖子共同代表ら四人が意見を述べ、四氏とも農業への影響や食の安全への懸念などを指摘した上で、「審議が不十分だ」と、全員が慎重な審議を求めたということです。
にも関わらず、TPP批准に突き進む自民党・公明党の政権与党、その他、野党のふりしている隠れ与党の面々は異常です。農協を潰そうとして、何が農業を守るなのでしょうか。かえって食料自給率が下がる一方ではないでしょうか。すでに食料自給率が下がることが織り込み済みのTPP批准を推進し、食料自給率が下がらないように対策をとるようなことを言っていますが、それも口先だけの話にしか聞こえません。
そのそも、TPPの以前から食料自給率が上がるように対策をしてきたのでしょうか。対策の結果、食料自給率が上がったのでしょうか。それを示して欲しいです。いつも、口先だけではないかと思います。「肥料の値段が農協よりホムセンの方が安い」?、農業をやったこともない、下手をすればサラリーマンさえしたこともない、世襲の政治家が何を言っているのでしょうか。
消費者も、いいかげんに高いか安いかの価値観だけではなく、そこに込められている汗や努力に、愛情や安全に価値を見出すことができるような感性を身につけたいものだと思います。そうしないと、やがて自分の首を絞めることになってしまうでしょう。
命を支える食料については、輸入に依存していては根本的にダメだと思います。薬漬けは言うに及ばず、始めは安いと思っても、自国の食料が必要になって輸出されず品不足になったり、国際紛争などの情勢の変化によって予測できず値段が高騰するかも知れません。いくら高くても買えるような裕福な人を別にして、貧しい人は食う物にも困るようになります。食料自給率が下がるようなことが織り込み済みのTPP、大企業だけが儲けて、小農が潰されるようなTPPは、害悪以外の何物でも無いと思います。
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