融通無碍 翼を休めてみませんか

新温泉町浜坂にある日本キリスト教団浜坂教会の
牧師日記

「問いかけるイエス」

2020年07月29日 | 聖書のお話

「問いかけるイエス」 ヨハネによる福音書 6章1~15節

 ヨハネによる福音書に記されている「しるし」は、「イエスさん素晴らしい」と思考停止にさせるような奇跡物語ではなくて、人と人とが互いを思い、助け、愛し合うことの大切さを思い出させるために記されているのではないかと考えます。所謂「五千人に食べ物を与える」という物語も同じ事が言えます。

 イエスさんは、フィリポに「この人たちを食べさせるためには、どこでパンを買えばよいだろうか。」と問いかけました。それは、フィリポを試すためでもありました。フィリポは、パンの調達場所、必要なお金、運搬に要する時間など、状況を的確に分析してイエスさんに返事をしました。フィリポの結論は、無理であるというものでした。

 しかし、一人の少年が、五つのパンと二匹の魚を提供しました。おそらく、この少年は無理とは考えていなかったのではないでしょうか。少年の心の中にあるのは、諦めではなく、人々が食べることができるためにイエスさんと共に働こうとの熱い思い、すなわち「志」であったに違いありません。

 イエスさんの元に集まった人々の中には、イエスさんを王にしようという人たちもいました。それは、組織を作るという考え方です。しかし、イエスさんは、いくら組織が整っていたとしても、そこに少年が持っているような志がなければ、共に働くことなどできないのではないかと問うているのだと思います。試されたのは、フィリポの志であったのかも知れません。

 


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アベノマスクとは反知性主義のアイコン、代名詞、世界の笑われ者

2020年07月29日 | 日記

 驚いたことに、アベノマスクを8000万枚追加配布するとのことです。政府与党は、機能面や健康面などではなく、税金の環流システムという意味で自分たちに都合が良いためか、それを有意義な政策と考えているようです。

 おさらいすると、布マスクも十分考えて作られている商品もあります。ノーズフィットするように成形されたり、密度を変えた繊維を使って多重構造にしたりと、民間企業の努力により、機能的に優れているとされた商品も数多くあります。

 一方で、アベノマスクを布マスクなどと言っちゃぁいけません。あれは、ガーゼマスクです。ウイルスが素通りする前近代的な基準によって作られた物です。菅官房長官は、それを「有意義」と言っています。だったら、なぜ自分が使わないのか。自民党の皆さんは、トップの安倍首相を見習って全員がガーゼマスクのアベノマスクをつけるべきではないのか。それをしていないことが、ガーゼマスクに効果が無いことの証明です。

 前回、アベノマスクを発注した企業の中に、事務所に人もいないような怪しい会社が含まれていました。アベノマスクという事業は、税金の環流システムであったという疑念が向けられています。そして、アベノマスクは海外からのもので、シラミやカビがある不衛生なものであり、しかも回収や再配布で更なる税金の無駄使いをしました。国内経済のことを考えて、民間の企業に製造を委託するという考えが浮かばなかったのか、不思議でなりません。

 今回、政府は更にガーゼマスクを247億円かけて配付することをぶち上げました。これほどガーゼマスクは意味がないと言われているのに、世界中でこんなことをしている国もないというのに、シャープなどの国内企業がサージカルマスクを製造しているというのにです。よほど税金を自分たちに環流させたいとしか思えません。また怪しいペーパーカンパニーを通して海外から不衛生なものを輸入しようとしているのでしょうか。

 もはや、自分たちに税金が環流しないことは何もやらない、そのように今の政権は考えているとしか思えません。アベノマスクとは反知性主義のアイコン、代名詞、世界の笑われ者だと思わされます。

 

 


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明日は礼拝です

2020年07月25日 | 日記

 明日7月26日(日)は、主日礼拝です。午前9時からの教会学校については、お休みしています。10時30分からは礼拝が始まります。メッセージの題は「問いかけるイエス」、賛美歌は「あまつましみず」、「神の息よ」です。礼拝後は、祈りの一時、会堂清掃、お茶の一時があります。ご興味のある方は、どなたでもご出席ください。

 早いもので、もう7月最後の日曜日を迎えようとしています。新型コロナウイルスが流行していなければ、来週の火曜から水曜にかけて、但馬合同CSキャンプが行われる計画でしたが、今年は残念ながら中止にせざるを得ませんでした。なので、キャンプのない7月だから余裕があるかと思いきや、それならそれで野良仕事に取り組んで大変でした。

 振り返ると、もの凄く暑い日があったり、反対に涼しい日があったりしました。ちょうど暑いに日に草刈りをして、直後に体調がおかしくなったりもしました。多分、熱中症だったかも知れません。私も歳を感じるようになりました。情けないことに、環境に順応するだけで四苦八苦しています。若い時はほっといても健康だったような気がしますが、今は健康に気をつけて生活しないと、健康を保てないと感じるようになりました。嗚呼・・・

 みなさんも、ご自愛ください。

 


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「床を担いで歩きなさい」

2020年07月25日 | 聖書のお話

「床を担いで歩きなさい」 ヨハネによる福音書 5章10~18節

 ベトザタの池にある回廊に、病気の人、目の見えない人、足の不自由な人、体の麻痺した人などが大勢横たわっていました。彼らは「罪人」と呼ばれ、奇跡にすがって病気が癒やされることを願って生きるしかない、差別社会の犠牲者と言えます。その中に、38年も病気に苦しむ人がいました。イエスさんは彼の病気を癒やし、「床を担いで歩きなさい。」と言いました。

 丁度その日は安息日で、床を担いで歩いている人を見つけたユダヤ人たちは、彼を叱りました。すると彼は、自分に対する批判を恐れ、「床を担いで歩きなさい」と言われたのだから歩いたのだと人のせいにしました。ユダヤ人たちは、「誰がそう言ったのか」と問いました。しかし、彼はイエスさんのことを知らなかったために、答えに窮してしまいました。

 その後、イエスさんは彼に出会い、「もう罪を犯してはならない。さもないと、もっと悪いことが起こるかも知れない。」と言いました。これを聞くや否や、彼は「自分を癒やしたのはイエスだ」とユダヤ人たちに知らせました。彼は、癒やされたことを喜ぶ生き方ではなく、自分を差別して苦しめたユダヤ社会に媚びへつらう生き方を選択しました。彼の選択は正解なのか、間違いなのか、そのことが問われているのではないかと思います。

 


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明日は礼拝です

2020年07月18日 | 礼拝のご案内

 明日7月19日(日)は、主日礼拝です。午前9時からの教会学校については、お休みしています。10時30分からは礼拝が始まります。メッセージの題は「床を担いで歩きなさい」、賛美歌は「あまつましみず」、「神の息よ」です。礼拝後は、祈りの一時、お茶の一時があります。ご興味のある方は、どなたでもご出席ください。

 大水害の被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。コロナの患者も激増しているこの時期、ゴートーキャンペーンとか横文字にして誤魔化しているのですが、要するに観光促進政策が行われようとしています。しかも、東京抜きとか、若者や高齢や抜きとか、国の事業の恩恵は平等でなければならない筈なのに、公然と差別政策が行われています。

 社会全体が今の政府のレベルになっているようで、これを立て直すのは容易なことではなさそうです。

 

 


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