中学2年の頃だったか、僕は頻繁にFM放送の音楽番組にリクエストをしては、かかった曲をカセットテープに録音するといったことを楽しんでいた。 よく聴いていた番組は、「FMリクエストアワー」という番組と、NHK-FMの奈良地域版?「鍋谷町27」だったか「鍋リクヤングジョッキー」だったか記憶が曖昧だが、とにかく毎日のように噛り付いて聴いていた。
初めてオヤジが買ってきたレコードプレーヤー・・・それもオールプラスチックで覆われた、赤いレコードプレーヤーに、同じ赤いプラスチックのボックスに組み込まれたスピーカーといった、ほとんど玩具に近いようなものだったが、ステレオ?というか、オーディオ装置のようなものがそれまでなかった我が家にとっては、衝撃的な代物で、そこではじめて自分で買って聴いたシングルレコードが「未知との遭遇のテーマ」とナイル殺人事件のテーマ「ミステリー・ナイル」だった。
それが中学校1年生の頃で、それまで映画音楽にしか興味がなかった僕は、このFMラジオを聴くようになってからは「歌」というものにとりつかれ、太田裕美やイルカ、オフコース、チューリップ、そして友達の影響で さだまさし、水越恵子なんかも聴くようになっていた。 この時点では、まだギターなど触りもしていない、ただただ「聴くこと」「録音収集」に懸命だった。 そんな中で、僕が楽曲だけでなく、歌詞にも関心を持つきっかけになったアーティストが太田裕美さんだった。
彼女のヒット曲は、松本隆&筒美京平作品が多いのだが、高校生になったばかりの頃だったか、僕がえらく感動した曲「君と歩いた青春」は、伊勢正三という当時、見知らぬ人の楽曲だった。
そう、僕はこの太田裕美バージョンの「君と歩いた青春」を聴いて、正やんを知り、かぐや姫を知り、そしてフォークの世界へと入っていったのだった。
初めてオヤジが買ってきたレコードプレーヤー・・・それもオールプラスチックで覆われた、赤いレコードプレーヤーに、同じ赤いプラスチックのボックスに組み込まれたスピーカーといった、ほとんど玩具に近いようなものだったが、ステレオ?というか、オーディオ装置のようなものがそれまでなかった我が家にとっては、衝撃的な代物で、そこではじめて自分で買って聴いたシングルレコードが「未知との遭遇のテーマ」とナイル殺人事件のテーマ「ミステリー・ナイル」だった。
それが中学校1年生の頃で、それまで映画音楽にしか興味がなかった僕は、このFMラジオを聴くようになってからは「歌」というものにとりつかれ、太田裕美やイルカ、オフコース、チューリップ、そして友達の影響で さだまさし、水越恵子なんかも聴くようになっていた。 この時点では、まだギターなど触りもしていない、ただただ「聴くこと」「録音収集」に懸命だった。 そんな中で、僕が楽曲だけでなく、歌詞にも関心を持つきっかけになったアーティストが太田裕美さんだった。
彼女のヒット曲は、松本隆&筒美京平作品が多いのだが、高校生になったばかりの頃だったか、僕がえらく感動した曲「君と歩いた青春」は、伊勢正三という当時、見知らぬ人の楽曲だった。
そう、僕はこの太田裕美バージョンの「君と歩いた青春」を聴いて、正やんを知り、かぐや姫を知り、そしてフォークの世界へと入っていったのだった。