さざえのつぶやき

音楽活動を中心に、日頃の思ったこと感じたことを日記のように綴っていこうと思います。

あの日の僕へ

2015年01月25日 | 下手の歌好きソングライターのつぶやき
理由あって約束より1時間遅れると彼女にメールして、名古屋行特急に飛び乗った。



26年ぶりの再会、名古屋までの1時間50分、俺は彼女に会いに行くという目的とは別に、あの頃の自分に会いにいく感覚でいた。
駅に着いた俺は、彼女と電話で「どこ?目の前に何が見える?」と田舎者丸出しで10分ほど迷いながらなんとか彼女を見つけた。
待ち合わせ場所を名古屋駅にしたものの、ふたりとも知らない場所なので、名鉄百貨店内でランチ3時間、一応店に気を使って別のCaffeに移動して3時間、お互いに持ち寄った当時の40通もの手紙を交換しては、別人と変わってしまった自分との再会。
楽しい会話の隙間を、何度も虚しさが遮っていく。 過去を振り返っても何もならない、だって、今の自分は過去の必然的出来事の集大成であるから、もし過去を否定したり悔んだりしたら、今の自分を否定、悔やむことになるから。
ただ、手紙の中で踊る俺は、今の俺よりとても純粋で、正義感に溢れ、自然を、宇宙を、人を愛していた。 それらすべてを失くしたとは言わないが、今まで忘れてしまっていた感情やものの見方がそこにはあった。

俺は今年50歳の誕生日を迎える。 親父が死んだ54歳だけはクリア出来ることとを願って、人生が起承転結の物語ならば、今年からは転に入るつもりで生きてやる。 そんなことのきっかけのひとつが、今日であればなおさら意味が深まるだろう。


「すべての出会いや出来事には意味がある。」 ながたたかし