「星座α」20号より:相聞(1)
「星座α」20号に相聞10首を投稿した。そのいくつかをご紹介する。
・悲しみをいくつ背負いていく汝(なれ)見守るのみのわれを許せよ
相手と直接話をして、その人の生涯にわたる苦難をしりながら、自分には何もできない。ただただ、見守るだけ。出来れば、何とかしたい。
・湧き上がり逸る心を抑えつつ静香の顔を思い出ずるも
静香は仮名である。発表にあたり当事者には許してもらったが、実名は避けた。ここは配慮のしどころ。
・斜めなる合掌造りの藁屋根を見てよみがえる美(は)しき記憶は
静香と古民家を尋ねた。何故だろう古民家には興味があって、中学時代自由研究のテーマにしたことがあった。あいてがこれを知るわけはない。行くところはお任せだったから、相手の方が僕を良く知っていたということか。藁屋根の古民家のまえでツーショットの写真を撮った。
この連作は全部で50首。尾崎主筆に意見を求めたが、「まるで、ドラマのようですね」と末尾に書いてあった。朴念仁の僕としては確かに大きなドラマだった。
続きは順次「星座α」に投稿する。