岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・社会・歴史について考える

幻影の歌:尾崎左永子の短歌

2022年11月02日 21時04分03秒 | 尾崎左永子(長澤一作・川島喜代詩)の短歌を読む
・頸ほそき少女のわれをいとしみし君逝きて幻影のわが像も消ゆ

「尾崎左永子八十八歌」所収。2015年に開催された「色紙展」の出品作品。この時点での代表作の一つ。

「君」とはだれだろう。具体的の名前は「捨象」されている。佐藤佐太郎の言う「表現の限定」作者の言う「言葉の削ぎ落し」

作者は「起承転結」と考えよ。と言うが、それがハッキリしている。

初「句・二句「起」三句は「承」、四句は「転」結句が「結」

また下の句の音数は6・6・5・2と音楽性か高い。

次に、四句が無理のない字余りで結句か定型なので収まっている。

最後に一首全体が「相聞歌」を「象徴」しているように思える




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