岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・社会・歴史について考える

霧が丘短歌会:2015年10月

2015年11月06日 23時59分59秒 | 霧が丘短歌会
霧が丘短歌会 2015年10月 於)団地集会所


 霧が丘短歌会は地域の短歌教室だ。初めは同好会だったのだが、僕が「星座の会」の選者になってその頃から僕が講師をする短歌教室になった。


 始めは手さぐりだったが「星座」「星座α」の選歌、添削、「詩人の聲」で得たことを活かして、内容のある短歌教室となった。作用、反作用よろしく、この短歌教室で教えることが、僕自身の作品の進展に繋がっているし、「星座」「星座α」の選歌添削にもよい結果をもたらしている。

 会員の都合で2時間という短時間だが内容は濃い。そして会員の作品もみるみるよくなってきた。

 この日はひとり二首の出詠。二首の両方を粒ぞろいにするのは難しい。だがそのうちの一首に光るものが表れてきた。


 理由は様々あろうが、例会を続けてきたこと、「星座」「星座α」の会員になって作品をコンスタントに作り、雑誌の作品を読む機会が増えてきたこと、『運河30周年作品集』を購入したり、熟読したのが大きいようだ。1、短歌を多く読む。2、短歌を多く詠む。これが身についてきたようだ。


 作品の特長は堅実な叙景歌が詠めるようになってきたことだろう。心理詠まで表現の範囲を広げてきた人もいる。だが工夫の余地はある。

 文法の間違い、語法の間違い、言葉の選択の失敗などだ。だが全員の作品は表現したい抒情の質が明確で、表現するにはどうするか。受講生はこれらを積極的に吸収する。上達してきた所以だろう。


 最後に「短歌とは何か」という事を確認した。

 短歌は現代の定形詩である。→詩は文学である。→文学は人間や社会を彫りさげる。→彫りさげが浅いと感想文や報告、説明になる。

 これは「星座」15周年記念全国大会の選者の座談会で発言したことの要旨だが、大まかな理解はされたと思う。


 次回は11月30日 10:00から12:00まで。団地集会所。

 引き続き会員を募集する。受講料一回1500円。


   連絡先。045-922-5542(岩田自宅)




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