インドネシア大使館職員、留学ビザ料金3倍徴収…個人口座に(読売新聞) - goo ニュース
![インドネシア大使館職員、留学ビザ料金3倍徴収…個人口座に インドネシア大使館職員、留学ビザ料金3倍徴収…個人口座に](http://img.news.goo.ne.jp/picture/yomiuri/s20080402-1831959-1-N.jpg)
(読売新聞)
在日インドネシア大使館(東京都品川区)の日本人職員(50)による査証(ビザ)発給を巡る疑惑で、この職員が同国への留学を希望する日本の学生百数十人からも、ビザ発給の正規手数料の3倍近い額を個人口座に振り込ませていたことが読売新聞の調査でわかった。
入金額は2006年までの5年間で約300万円に上る。通常、半年~1年かかる発給手続きが要求通りに入金すると、1か月前後に短縮されており、入金がビザの発給に不正な便宜を図る見返りだった疑いが浮上している。
日本の学生が同国に留学する場合、現地の大学の入学許可や国家教育省の就学同意書、現地の入管当局の許可などが必要。こうした申請を在日大使館の
窓口で行い、ビザ発給と引き換えに手数料9000円を大使館に支払う手続きになる。通常、教育省の審査が進まないことなどから発給まで最低でも半年はかか
り、1年以上要することも珍しくないとされる。
ところが読売新聞の調べでは、この日本人職員の指示に従い、都内の大手銀行の個人口座に2万5000~2万6000円を振り込んだ学生は1か月ほどでビザが発給されていた。
振り込んだ学生は01年以降、北海道から沖縄まで少なくとも百数十人に上っていた。大半が同じ大学の留学経験者からこの職員を紹介されたり、大使
館の窓口で知り合ったりしたケースで、この職員からは「インドネシアでは何をするにも金がかかる。現地の役人に現金を渡す」と説明されていた。ビザ発給が
遅れているため同大使館に電話した時、この職員から「急ぐのなら2万5000円を振り込むように」と指示され、入金直後にビザが発給された学生もいた。
この職員は取材に対し、「学生を助けるという意味で学生の状況に応じて振り込んでもらっていた。大使館も了承している」などと話している。また、
資金の使途を「入学許可証などを入手したり、教育省や入管に書類を運んでもらうため、知り合いの役人にリベートとして払った」などと説明。「リベートは、
留学生が現地に行く際、現金で運んでもらった」と語ったが、記録はなく、資金管理はずさんだった。
大学関係者の間では数年前から、ビザの早期取得のため、この職員の個人口座に振り込むことに疑問の声があがっていた。
複数の大学関係者などによると、インドネシアへの留学手続きで最も障害になるのは、ビザ取得に時間がかかることで、この職員に頼めば早期にビザが出るという話は、以前からインドネシア語を教える教授や学生らの間で広がっていた。
数年前、同国に留学した男性は、在日大使館にビザを申請した際、職員と知り合い、「2万5000円を出せば短期間で取れる。現地の役人に渡すわいろが含まれている」と説明され、送金後、2か月ほどでビザの発給を受けた。
私立大学の教授も「ビザ取得に半年から1年以上かかり、仕方なく学生に職員への送金を勧めた」と話し、国立大学の元教授は「どうして余分なお金がいるのか不思議でならなかった」と語る。
保守記事.16-13-2 ちゃんと仕事してるのかい?