(スポーツニッポン)
１０代ながら開幕から先発出場を続ける巨人・坂本勇人内野手（１９）に、“元気ハツラツぅ？”のキャッチコピーでおなじみの「オロナミンＣドリン ク」を販売している大塚製薬が熱視線を送っている。かつては巨人ナインが“総出”だった同商品のＣＭだが０２年の松井（現ヤンキース）を最後に巨人勢は出 演していない。若さあふれるプレーで売り出し中の高卒２年目の１９歳が今オフにもＣＭ出演をゲットし、強い巨人の“象徴”を奪い返す。
チームが目指すのは６年ぶりの日本一奪回。坂本には巨人の選手として７年ぶりとなる“オロナミンＣ奪回”という大きな目標も設定された。
オロナミンＣのテレビＣＭは７６年から０２年まで２７年間「オロナミンＣは小さな巨人です！」のキャッチコピーで巨人軍ナインを起用。“オロナミンＣ＝巨 人”のイメージが定着していたが、０２年オフに松井がヤンキース移籍と同時に、同ＣＭに巨人選手が出演することはなくなった。近年では上戸彩をメーンキャ ラクターに据え「元気ハツラツぅ？」のコピーとともに、その時々で旬な有名人を起用。現在では坂本と小・中学校時代に同級生で、昨季新人王に輝いた“マー 君”こと楽天・田中が上戸と共演中だ。
今季、新人王の資格も持つ坂本は９４年の松井以来１４年ぶりの１０代開幕スタメンに名を連ねた。 チームは５勝８敗１分けの５位と低迷しているが、まさに“元気ハツラツ”としたプレーを連発。６日の阪神戦（東京ドーム）では記念すべきプロ第１号が満塁 弾。高卒２年目ながら打率・２４４、２本塁打、６打点と奮闘中だ。そんな坂本の活躍に大塚製薬の宣伝部関係者は「もちろん坂本選手の存在は知っている。今 後の活躍次第で（ＣＭ起用を）検討することになる」と明言。球団も坂本はスター候補生として売り出し中で桃井球団社長も「ぜひ（ＣＭ出演を）実現してほし い。そのためにも頑張ってもらいたい」と大きな期待を寄せた。
１５日からは前半戦の一つのヤマとなる中日３連戦（ナゴヤドーム）。名古屋入りした坂本は「数字を気にすることなく、ガムシャラにやるだけ」と目を輝かせた。１９歳の若武者がＣＭ主役の座を奪回し、球界をリードする“強い巨人”の復活を目指す。
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