陣と盾二章・２４

陣と盾二章・２４


矢車「やはり、ヲシテや和字のように、

　　　核心部分は秘匿されていたりするんですね」

透明「まぁ、強力過ぎるモノは、ある程度の制限を

　　　かけないと危険になることもあるからね」

　陣「神の力は、人間界では絶大なものだし、

　　　本当に使い方次第で何でもできてしまうから

　　　扱いは慎重にならざるをえないんだ

　　　さっき透明に憑依した際に見せた御劔すら

　　　神様からすれば、ただ軽く剣を抜いて

　　　振り下ろしただけの動作でしかないものだから

　　　その力の影響力はなんとなくわかるでしょ」

矢車「ひぇ～っ」

透明「まぁルーンを知ったからといって、神様も

　　　流石に乱用させたりはしないとは思うけど、

　　　ある程度の力の行使はできてしまうから

　　　扱いだけは気をつけないといけないよね」

矢車「そっか・・・

　　　だから公表されているルーンは、

　　　生活様式を表したルーンなんですね」

透明「もちろん、そういった生活の中に溶け込んだ

　　　文字としてのルーンもヲシテや和字と

　　　同じように言霊の力を持っているから

　　　占いとかにも使えるし、結構色々なシーンで

　　　役に立つからバカにできないものなんだけどね」

矢車「へぇ～っ」

　陣「まぁこの世の中には、未だ秘匿されたもの

　　　というのは多くて、今後、時代的に

　　　必要な時に必要な秘術が自然と公開されて行く

　　　ことになるんだと思うけどね」

透明「おっと、陣氏それは爆弾発言ですぞ」

　陣「おっと、口が滑ってしまいました」

矢車「くすくす

　　　お二人は本当に仲が良いんですね」

透明「そうかぁ」

　陣「まぁ、義兄弟だけど、本当の兄弟と

　　　同じように育ったからね」

透明「よし悟くんは今日頑張ってくれたから

　　　一つだけ義神様の秘術を教えてあげるよ」

矢車「えっ本当ですか」

透明「うんただし、悟くんは明日から北欧神を

　　　しっかり調べて北欧神がどういった方なのか

　　　理解することだけは自分でしておくように

　　　今の時代はネットでもそういった情報を

　　　得ることができるから、ちゃんと神々に

　　　興味と敬意をもって接するんだよ」

矢車「は、はい」



次回、ファイナル

皆さんにもちょこっと秘術公開です



　　　　　　　　　　続く・・・。

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