おもいもおいも・鑑定４６ー５

おもいもおいも・５


透明「海斗くんがどうしたんですか」

津上「じ、実は・・・先週・・・

　　　自殺未遂をして・・・」

透明「えっ 自殺未遂」

津上「は、はい・・・その時は、透明さんに

　　　心配かけないように、私達スタッフで

　　　海斗くんのフォローをしていたのですが、

　　　３日前から口も聞かず、食事も取らなく

　　　なってしまって・・・。」

透明「(津上さん、海斗くんに口止めされて

　　　いたんだな・・・。)

　　　わかりました今日、仕事が終わり次第

　　　そちらに向かいますね」

津上「す、すみません少しでも海斗くんの

　　　気持ちが変わってくれたらと想って・・・。」

透明「大丈夫ですよ私が何とかしますし、

　　　津上さんに呼ばれたことは、海斗くんに

　　　言いませんから」

津上「・・・すみません」




その後、私は仕事を終え、急ぎ海斗くんの元へ

車を走らせた・・・



透明「さ～て、着いた～

　　　ここも、久しぶりだな～」



施設に着いた私を津上さんが、出迎えてくれる

津上　真澄(つがみ　ますみ)さん

彼女は、私より１つ年下で２年前に施設長として

赴任してきた方です

若いのに施設長を任せられるあたりは、かなり

仕事が出来る人だと言うことがわかる

しかし、こういう施設ではなかなか難しいことも

多いようで、赴任当時は子供たちが慣れてくれず

大変だったようだ・・・。



津上「透明さんすみません、わざわざ来て頂いて」

透明「大丈夫ですよ

　　　それより、海斗くんは」

津上「今、部屋に閉じこもっていて・・・。」

透明「なるほど了解しました

　　　ちょっと、行ってきますね」



私は、施設の２階にある海斗くんの部屋に立つ



「トントン」


透明「お～い 海斗～っ」

海斗「」

透明「透明が遊びに来たぞ～」


「ガチャッ」


海斗「と、透明兄ちゃんどうして来たの」


海斗くんは、見るからに精気が無く

少し痩せたように見えた・・・。


透明「なんだよ～ 遊びに来ちゃダメか」

海斗「だ、だって」

透明「んっ 海斗、少し痩せた」

海斗「えっ・・・いや

　　　もしかして　真澄ネエが」

透明「はぁ～津上さんが」

海斗「あれっ・・・本当に、ただ遊びに来たの」

透明「そうだよ　何で」

海斗「い、いや」

透明「お前・・・何か隠してないか」

海斗「そ、そんなことないよ」

透明「ほ～ん～と～う～か～っ

　　　その慌て振り　アヤシイ～」

海斗「そんなことないってば」

透明「あはははははっまあ良いけど

　　　あんまり施設のみんなを困らせるなよ」



私は海斗くんの頭を撫でながら、

彼の頭の中のモヤモヤを笑い飛ばす

海斗くんも、少し楽になった顔をしている



でも・・・今、視た感じって






　　　　　　　　　　　　　続く・・・。







ポチしてくれると励みになります

応援よろしくお願いします
　↓　　　　　　　　↓
　　
にほんブログ村ランキング
　↑　　　　　　　　↑
応援ボタン２箇所ポチッとよろしくお願いします