

辺りには、夏に似つかわしくない
冷たい空気が立ちこめる・・・。
父親「じゅ・ん・な・・・。」
淳和「ああ~っ


父親「じゅんな・・・ごめんな・・・。
パパ・・・約束まもれなくて・・・。」
淳和「あ~う


父親「じゅんな・・・その声・・・。」
淳和「ううっ

父親「声が・・・でないのか

淳和「フルフル


淳和くんは、声が出ないことを必死で隠している

まるで父親を心配させないように・・・

淳和「か・・・うぃ・・・は・・・ま・・・。」
父親「・・・か・・・み・・・さ・・・ま・・・。」
淳和「か・・・うぃ・・・さ・・・ま・・・

父親「そう、かみさまだね

いつか、神様をさがそうって・・・約束
していたよね・・・。」
淳和「コクコク

父親「淳和・・・神様はいるよ

淳和「

父親「ここには・・・もういないけど・・・
色々なところに・・・山にも海にも
町にも・・・

淳和「ああっ

父親「でも、ここにいた神様は・・・きっと
淳和とお父さんのお願いを・・・
きいてくれたんだね・・・

淳和「ううっ

父親「だって・・・お父さん・・・
もういちど・・・淳和にあいたいと
願っていたもの

淳和「ぐすっ

父親「淳和・・・大きくなるんだよ

お父さんよりも大きくなって・・・
お母さんを守ってあげてな・・・。」
淳和「パッパ・・・コクコク

お父さんは、そう言うと淳和くんの側へ行き
淳和くんを抱っこするように抱擁する

身体はすり抜け、感覚は伝わらなくても
きっと淳和くんには、お父さんの温もりは
伝わっているはず・・・。
父親「淳和・・・パパ・・・死んじゃったけど
いつも淳和の側にいるからね・・・・
淳和・・・愛してるよ・・・。」
淳和「パッ・・・パパ~

え~~~ん


パパ~ッ



そう言い残すと、淳和くんの父親はゆっくりと
消えてゆく

淳和「パパ~ッ


竹林「あなた~~~っ

竹林さんも淳和くんの側へ走り寄る・・・。
竹林さんは淳和くんを抱きしめ、
二人は、いつまでもいつまでも、父親の消えた
空を眺めていた・・・・。
空が赤く染まる頃

竹林「透明さん・・・いえ、先生・・・

本当にありがとうございました

透明「竹林さん、ごめんね

旦那様に会わせてあげられなくて・・・。」
竹林「いいえ


あの人の声で、ハッキリと

淳和を頼む


透明「そうですか

淳和「んん

淳和くんが私の手を引っ張る・・・。
透明「淳和くん


淳和「あ・・・うぃ・・・あ・・・と・・・う

透明「

竹林「淳和

淳和「あ・うぃ・・が・・・とう

私の目元から熱いしずくがこぼれ落ちる・・・

透明「うん


淳和「二コッ

透明「淳和くん


次は、東京の山に登って、一緒に神様を
探しにゆこう

淳和「コクコク

透明「約束だよ

私は、淳和くんと指切りをし、遠い東京の空へと
帰っていった・・・。
続く・・・。
ポチしてくれると励みになります

応援よろしくお願いします

↓ ↓


にほんブログ村ランキング
↑ ↑
応援ボタン2箇所


自然に涙が浮かんできてしまいますよね。
でも、身体がほんわかあたたかい・・・
透明先生、お身体が本調子でない中でもこうして
アップしてくださって本当にありがとうございます{ラブラブ}
良かった・・・涙
朝から泣いてしまった
お父さんの気持ち…
遺された家族も辛い。でも、人生半ばで亡くなった、ご本人も家族を遺したこと、辛いですよね
たとえ木人図の設計図としても…
だけど、亡くなっても、じゅんな君や奥様がご主人に愛されてる実感は伝わる…
愛は見えないけど、読む人でさえ心が温かくなる不思議…
場がよめない最低のコメですな!
人の気持ちがわからんかね?
被災者の人に謝れ!!
突然、横から失礼しますm(__)m
多分、かりあなさんは、悪気なくて、単純にそう思った感想を書かれただけと思いますよ
確かに、先生の書き方は、読み物として、ドラマにしたい位、読みやすく描写が臨場感ありますから
ただ、先生の携わる鑑定の一つ一つが、とても人の心の繊細な部分に触れるので、
慣れた読者は、先生の苦悩や優しさや、相談者の傷や悩みにも理解に想いがはせるけれど、
やはり、よみはじめたばかりの方や、自分の悩みに精一杯の人には、一方的なコメントや質問になりがち、かと推察しますm(__)m
正義感強い方には、許容範囲越えたコメントもあるでしょう
ただ、話せばわかる方もいますし、ルール無視の全然ダメな方も、これからも登場されるかも…
いちいち怒っても、「許せない」気持ちが、岩城さんを苦しめるかもしれないので、そっちが心配です{CARR_EMO_334}
世の中、いろんな人います
先生のブログ読者もいろんなファンがいるでしょう
よっぽど酷いコメントじゃなければ、多少のスルースキルも、先生ファンとして頑張りましょう~
ああ、余計なお世話ですよね、気を悪くされたらごめんなさい{CARR_EMO_334}
す、すみませんでした💦
どうにも短気で💧
今回の記事は、先生から被災者の方への応援メッセージも含まれているような気がしていたもので😢
確かに被災地の方と違い、安全圏にいる方々からすると、小説の様な非日常的な印象を受ける方も多いのかもしれませんね😰
私も被災地から東京へ暮らしを変えた一人なので、今回の記事の様な事が目の前でおこっていたせいか、先生のお話がリアルに感じられて😢
少しナーバスになっていたのかもしれません💦
和樹さんの言葉で救われました!
ありがとうございました🙏
短気は損気ですね😄
改めまして…そうしたご事情からの心情でしたんですね
東京での生活も、いろいろご苦労あったでしょう
今回のテーマに深く感じることがあって同然然りです…
むしろ、私が不躾だったです{CARR_EMO_334}…m(__)m
あの震災と津波、残された残骸の数々…
体験してない私ですら、画像を思い出しても心痛くなるのに、体験されたなら、尚更…
せめて、先生ブログを通して繋がった縁ですから、これからも書き込み応援、参りましょう!