可破家の御啓・８

可破家の御啓(かばかのごけい)・８


賢木「わ・・・私では・・・・。」

　陣「」

賢木「私ではダメだということですか」


ですよねぇ～

やっぱりそうなるよなぁ～


賢木「わ、私は、今まで一生懸命、家の為に

　　　頑張って来たのに・・・なんで・・・

　　　何でダメなんですか」

透明「何故なんでしょうね」

賢木「えっ」

　陣「透明」


これで少しは冷静になったかな


透明「今の反応でもわかるように、賢木さんは

　　　今まで家のために一生懸命頑張ってきた

　　　のだと思います

　　　なのに、今の賢木さんでは、家を

　　　破滅させてしまうとのこと・・・。

　　　一体、何故なのでしょう」

賢木「えっ今の私・・・。」


賢木さんの反応を見る限り、賢木さん本人も

賢木家を大切にしているのはわかる・・・

ただ、少し気負っている節があるところをみると

賢木家を継ぐというのは、それなりに

大変なことも多いのかもしれない

そう考えれば、もしかすると賢木さんの心中には

家督に対して何か含むモノがあるのかも・・・。


賢木「・・・・・。」

　陣「と、透明、こ、これって何とかならないの」

透明「賢木さん・・・思うところは色々とある

　　　と思いますが、冷静に神託を聞いて

　　　何か思い当たるモノや引っかかるようなことは

　　　ありますか」

賢木「・・・・どうせ・・・これって・・・。」

　陣「」

賢木「これって、最初から仕組まれているんですよね」

透明「(ほうほうそう来たか)」

　陣「えっどういうことですか」

賢木「この神託だって、最初から用意されていたもので、

　　　巫女まで使って皆で演技をしていたのでしょ

　　　大体、神託って・・・今のご時世で

　　　そんなこと、ありえるわけがない

　　　どうせこれだって、我が家から

　　　お布施を取るための自作自演でしょう

　　　あなた達だって、そちらの人間として

　　　ここに来たんじゃないんですか」

　陣「そ、そんなことは」

透明「(おお～っ逆に清々しいなぁ～)」

　陣「と、透明何とか言ってあげて」



お前もそろそろ自分で何とかすることを覚えようね



　　　　　　　　　　　　続く・・・。

昴と透明先生のお店 
Guardian Jewelry Access 
是非ごらんください 



https://guardian-jewelry.com/

ポチしてくれると励みになります

応援よろしくお願いします

　↓　　　　　　　　↓