陣と盾 二章・４

陣と盾二章・４


　陣「それじゃぁ～何が原因」

透明「原因を究明するもの大切だけど

　　　この状況・・・先にやらんといかんこと

　　　あるんじゃないのか？」

　陣「あっ」

透明「ちなみに、この歌碑っていうか要石ってことでOK

　　　それとこの歌碑、何の為のものなの

　　　さっき伍番とか言ってたけど・・・。」

　陣「この歌碑は、神社の守りを司る盾の役割

　　　だったんだ」

透明「ということは・・・今、この神社は

　　　無防備ってことになるよね」

　陣「う、うん」

透明「それって、大丈夫なの」

　陣「全然・・・駄目～」

透明「ですよねぇ～～～どうするんだ」

　陣「どうしよ～～～～う」


困ったぞ神社や仏閣に張られた結界や守りは、

その場を守るだけでなく、神仏の為の空間を

作ることにも使われている

特に神域を大切にしている神社の社となると、

神聖性が失われると、神を降ろすことが

出来なくなってしまう・・・。


透明「お、落ち着け とにかく、簡易的でも

　　　神域を維持するようにしないと」

　陣「そ、そうだよね 悟くん悪いのだけど

　　　残っている人に手伝ってもらって

　　　社の倉庫から神具一式持ってきてくれる」

矢車「は、はい」


その場に残った私達は、砕けてしまった歌碑の

欠片を集める

割れていたとしても、それなりの力をはらんだ鉱物

簡易的な神域を作るのであれば十分使えるだろう


この後、神社にいた他の神主さんや事務の方など

色々な方が神具を運んできてくれた


　陣「皆さんありがとうございます

　　　ここからは少し危ないので、一度社へ

　　　戻っておいてください

　　　後ほど声をかけますので宜しくお願いします

　　　悟くんは、残って手伝ってくれる」

矢車「は、はい」

　陣「透明 悪いんだけど・・・」

透明「あはは 何を今更とにかく急ごう」

　陣「うん ありがとう」



神事が始まる・・・



　　　　　　　　　　　続く・・・。

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