心精システム・１１

心精システム・１１


　陣「もしかして、運気の器も壊れてしまう

　　　こともあるの」

透明「あるよ

　　　ただ、運気の器は自己修復できる器だから

　　　時間がかかっても使えなくなることはない

　　　ただ今までの経験上、治った器が変形して

　　　しまっている事例があるから、少し運が

　　　使いにくくなることは稀にあると思う」

　陣「そっか・・・

　　　でも、自己修復可能なら安心だね」

透明「属性の器や運気の器はさっきも言ったように

　　　壊れてしまうことがあるけど、

　　　それぞれ打開策はあるから、今は

　　　大きな問題ではないかな

　　　昔は、そういった人を救うのに

　　　かなり悩んだことがあったけどね」

　陣「でも、属性の器は昴の法具じゃないと

　　　治せないんでしょ」

透明「いや、昴が法具を作ってくれたおかげで

　　　治し方はある程度理解できたから、

　　　ちょっと大変で、時間もかかるけど

　　　治療できる方法はあるよ

　　　念の為、それは後で陣にも教えるけど、

　　　神主である陣なら時間をかければ

　　　なんとかできると思う」

　陣「おお～それは助かる」


(正直、かなりシンドい方法ですが

　皆さんにもちゃんとお教えしますからね～)


透明「ということで、問題は器ではないというのが

　　　わかったから次の可能性を潰しておこう」

　陣「次の可能性」

透明「つまり今度は運気の器の許容量」

　陣「」

透明「さっきは、属性の器が運気の器を満たせるほど

　　　大きく無いという事例だったでしょ

　　　今度は、各運気の器のバランスによる

　　　許容量の違いというのが問題になってくるんだ」

　陣「どういうこと」

透明「少し想像力を膨らませて聞いて欲しいんだけど、

　　　通常、属性の器に溜まる気質の許容量は

　　　運気の器よりは大きいというのはわかるよね」

　陣「えっと・・・属性の器から各運気の器に

　　　気質が配分されるのだから・・・そりゃ～

　　　大もとの属性の器の方が大きいよね

　　　さっきのは、属性の器が小さくて、

　　　各運気の器に入る量が少なくなっちゃう

　　　って話だったけど、それでも配分できるだけの

　　　大きさはあるってことになるんじゃない」

透明「じゃぁ、この属性の器に溜まっている気質量は

　　　どのように配分されるか

　　　説明していくね」

　陣「う、うん」


ここからは、少し頭を柔らかくして聞いてほしいので

なるべくわかりやすくゆっくり説明しますね



　　　　　　　　　　続く・・・。






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