心精システム・１３

心精システム・１３


透明「ここまでは大丈夫かな」

　陣「う、うん」

透明「それじゃぁ～続けるけど

　　　さっきも言ったように、運気の器は

　　　属性の器と同様に、その人の経験や

　　　知識、体験など得てきたもので大きさが

　　　成長するようにできているんだ

　　　つまり元々１００リットル入るはずの器が

　　　成長して２００リットル入るようになる

　　　ということも珍しいことではないんだ」

　陣「へぇ～っ

　　　だから得意なこととは誰にも負けないけど

　　　その他のことは普通だったりする人もいるんだ」

透明「誰のこと言ってるの」

　陣「い、いや何となくそう思っただけ」

透明「・・・まあいいや

　　　つまり、この運気の器も器の大きさが

　　　まちまちということは、属性の器から

　　　供給される気質は、その日受け取った気質を

　　　均等割にするから、器に入る量にもバラつきが出る

　　　ということになるんだ」

　陣「んっんっど、どういうこと」

透明「属性の器に残っている気質が１００だったとして、

　　　２つの運気の器に均等に配分するとなると、

　　　片方が２００入る器でもう片方が１００入る器の大きさ

　　　とすれば、属性から配分される量は器に対して

　　　５０％ずつの均等割になるから、２つに振り分ければ

　　　２００入る器には２００の５０％である１００が、

　　　１００入る器には振り分ける気質が枯渇している為、

　　　供給量が０になることになるんだ」

　陣「えっちょ、チョット待って

　　　均等割なら２００と１００を合わせて３００で、

　　　１００を３００で割るから・・・６６．６６・・・と

　　　３３．３３・・・になるんじゃないの」

透明「実は、そういった器用な分け方ができないんだよ

　　　運気の器の配分量というのは、器の大きい方から

　　　配分されるようにできていて、配分量がなくなり次第

　　　他の器には運気は供給されないんだ」

　陣「ええ～っそ、そうなの」

透明「これだけは、心精システムのルールだから

　　　私でも変えられないんだ

　　　もちろん、属性の器が大きくて、

　　　全てを１００％満たせるだけの大きさがあれば

　　　無敵感ハンパないけど、そういった人は

　　　なかなかいないのが現状だからね」

　陣「ひぇ～っ

　　　もし自分が使いたい運気があったとしても

　　　他の器に運気が取られちゃって、

　　　使いたい運が無かったら上手く行かなく

　　　なっちゃうじゃん」

透明「そうだね」

　陣「それって、どうにかならないの」

透明「う～ん　打開策としては、

　　　自分が使いたい運気をアップしてくれる

　　　お守りとかモノを持ったり、外付けの器を作って

　　　別口で運気を溜めるという方法 があるかなぁ

　　　陣の神社でも扱ってるお守りとかも

　　　少しだけ運気を供給してくれるものだし、

　　　自分の願いに合う強い呪物、ラッキーアイテム

　　　と成りえる物を見つけられれば、それが

　　　外付けの器になって、外から支えてくれたりするから

　　　そういったものを見つける方法もあるけど

　　　一番は自分の使いたい器をしっかりと認識して

　　　自分自身で育てて行くことだと思うよ」

　陣「うっそ、そうだよね・・・」

透明「さて、いよいよ陣の運気が何故上手く

　　　回らなかったか紐解いてゆくけど

　　　覚悟はいい」

　陣「か、覚悟ってなに」


次回、陣くんの私生活と運気の器を丸裸にしちゃいます




　　　　　　　　　　　　続く・・・。





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