天の才覚身の才量・２６

天の才覚身の才量・２６


透明「それでは早速、尊斗くんの

　　　インテリジェンス・スキルを視てみましょう」

吉田「お、お願いします」

透明「尊斗くん」

尊斗「・・・・・」


あれ寝ちゃった・・・。


吉田「た、尊斗」

透明「吉田さん起こさなくて大丈夫です

　　　小さな子からすれば退屈な時間でしょうから

　　　このまま寝かせてあげてください」

吉田「す、すみません」

透明「それじゃぁ～早速」


私はスヤスヤ眠っている尊斗くんの属性を

もう一度視る

スキルをはかるには、まず属性の存在する空間を

捉えなければ視ることができない

これは、なんとも形容しがたいので、皆さんも

想像していただければと思うのですが・・・。

属性の器は、棚に置かれ並んでいるものではなく

ある空間に全ての器がフワフワと浮いて存在している

この空間はいくつもの膜が十二単のように折り重なり

構成されていて、水風船のような形状なのだが

この膜が、核となる属性の器を守っています

そして、この空間を構成している膜の一つ一つこそが

インテリジェンス・スキルと言われ、膜の中には

スキルのもつ効果が属性に浸透して使われている

という構成になっています

そして、このスキルつまり膜にも厚みがあり、

この厚みが厚ければ厚いほどスキルのレベル高く

属性の能力を最大限活かせるようになっている

という、かなり便利な構造になっているのです


透明「(相変わらず、凄い構造式で出来てるよなぁ～

　　　こんなに不安定に視えるのに、かなり

　　　強固な作りなのだから不思議だ・・・。)」


私は、尊斗くんの属性を包み込んでいる膜の種類、

厚みをはかりながら、尊斗くんの持つ

インテリジェンス・スキルを書き出していく・・・。


尊斗くんのインテリジェンス・スキル


・イベンタリースキル

理解力 ４・判断力 １・想像力 ２・記憶力 ５

好奇心 ２・向上心 １・行動力 １・注意力 １


・エクストラスキル

器用さ ４　

創造力 １　　

共感力 １

認識力 １

・ユニークスキル

並列思考 ２


透明「(うわ～っ予想以上に高いし多い

　　　その上、かなり偏ってしまっているから

　　　一般的な生活に溶け込むには、それなりに

　　　矯正して行かないといけないかも・・・)」

吉田「ど、どうでしょうか」

透明「スキルとしての才は申し分無いのですが、

　　　後はどのようなバランスを考えるかですね・・・。」



　　　　　　　　　続く・・・。

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