Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

思考する眼差し(セアカコバンハゼ)

2016-08-16 20:27:28 | ハゼ科

表層少々うねりあり、な本日のやんばるです。

台風の影響でしょうか。

風は極ゆる~く、灼熱~な感じです。

スコールはあちらこちらで降ってるようですが、一向に出会わない…。

暑~い毎日です。

風は南東。晴天。

〈ハゼ科ハゼ亜科コバンハゼ属セアカコバンハゼ Gobiodon axillaris 16年6月27日 沖縄島崎山〉

学名種小名は『肩の・腋の』あるいは『腋窩の』の意。

腋窩とは腕(上肢)のつけ根の内側と胴体(体幹)との間のある場所のことだとか。

腕とは、腕のつけ根とは、どこのことでしょう…という感じですが、体の部位をさす言葉ですから、身体的な特徴を表しているのでしょうか。

和名のセアカ(背赤)は、背鰭基底部に並ぶ赤色点模様のことでしょうから、どちらにしても体を表す系なのでしょうね。

もっとも画像には肝心の体が写ってませんので、その辺りは置いといて…

ファインダー越しに、完全に目が合っていたように思えたのですが、この子的にはどうだったのでしょう。

僕の姿は、どんな風に認識されていたのでしょう。

魚の視野は320度程度といわれているそうで、数十センチの距離にいた僕(とカメラ)の姿のどの範囲まで視野におさめられていたのかな。

あるいはほとんどの魚は4色覚型で、紫外線領域の一部を認識していますから、僕たちよりもカラフルな世界を感じているはずでしょう。

僕(とカメラ)の色も、この子には僕が思う以上に派手に写っているのでしょうか。

そんな僕の姿を見て、この子は何を思っているのでしょう。

何かを思考していることは疑いようがありませんが、それが人間に共感できるような思考でないことも確かなことでしょう。

思考の様式は、身体性によってまったく違ってしまうものでしょうから。

それでも…

『あなた、わたしを狙っているのですか?』

なんて考えているように思えてしまったり…。

まあ、僕は人間ですから…。

 

コメント
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