Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

補完され…(ヒメコモンウミウシ)

2017-07-24 19:32:00 | ウミウシ

先週末に5号・6号・7号・8号と立て続けに台風が発生してます。

まあ、取りあえず沖縄島に直接的な影響をもたらしそうなのはありませんけど。

しかし南の海上には、数日中に熱低から台風に発達しそうな渦も…。

週の後半にかけて、ガラリと天気が変化するかもしれません。

でも今のところは穏やかなコンディションが続いてますやんばるです。

風は北~北西。晴れときどき曇。

■■

『人類補完計画』ってご存じですか。

国際連合直属非公開組織の特務機関であるネルフが進める謎の計画のことです。

…もちろん現実ではありません。

アニメーションの『新世紀エヴァンゲリオン』のなかの話です。

ジェネレーション的にずれている方も(僕もそうですが)、そもそもアニメは見ないという方も、作品名やテーマソングの『残酷な天使のテーゼ』は聞いたことがあるのはないでしょうか。

この『人類補完計画』、実は元ネタがあるのです。

それは『人類補完機構』シリーズ。

アメリカのSF作家、コードウェイナー・スミスのSF作品群です。

もちろん〈人類補完〉という言葉の由来であって、それぞれの作品の内容は特に関係ありません。

コードウェイナー・スミスのこの『人類補完機構』シリーズは、とても面白い作品です。

日本では知名度が低いみたいですが…。

でも、僕は大好きなんですよ。

まあ結局のところ、それが言いたかっただけです。

■■

で、補完なのですが…

〈イロウミウシ科Goniobranchus属ヒメコモンウミウシ Goniobranchus rufomaculatus 17年6月22日 沖縄島安和〉

いつものパターンなら、学名種小名は『補完する』の意…なんて書くところですが…違います。

学名種小名は『赤い覆輪のある』の意。

覆輪とは…

甲冑・太刀などを金・銀・錫などで縁取りし、飾りや補強としたもの。

あるいは、女性の着物の袖口を別布で細く縁取ったもの。

ここから生物では、外縁部が地と違う色で縁取られているもののこと。

外套膜最外周の斑紋の事なのでしょうね。赤というか紫ですけど…。

一方、全体的に黄色の細点が散在する体模様。

これが和名のコモン(小紋)なのでしょう。

つまり、本種の外観を学名と和名で補完していると思えたりしたわけです。

小紋が散りばめられ、覆輪の装飾を施された衣装……

本種は和服を纏っていると思えたりも。

 

コメント
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