Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

それは黄色に輝く衣(オウゴンニジギンポ)

2017-07-28 19:26:32 | イソギンポ科

台風9号は北上中ですが、沖縄島からはそれていく予想進路ですね。

明日からうねりが入ってくる予報ですが、今日のところは凪でした。

明日本当にうねりが入ってくるのかなぁ…、って感じです。

あまり強くないうねりで、海をかき混ぜて欲しいのですが…。

陸上は相変わらず灼熱~です。

今日はスコール系の雨にも出会わなかったので、ただひたすら灼熱~なやんばるでした。

風は東。晴天。

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金属とは何ですか…と問われたらどう答えます。

金属の定義とは、以下の5つの特徴を備えるものなのだとか。

1.常温で個体である(ただし水銀は除く)。

2.塑性変形が容易で、展延加工ができる(ザックリ言うと曲げたり伸ばしたり拡げたりできる)。

3.不透明で輝くような金属光沢がある。

4.電気および熱をよく伝達する。

5.水溶液中で、陽イオンとなる。

5以外は日常的に見たり感じたりすることなので、普通に納得できますね。

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黄金(おうごん)は黄金(こがね)とも読みますが、その語源は『くがね』が転じた言葉だそう。

『くがね』とは〈黄色い金属〉という意味で『くろがね(鉄)』や『しろがね(銀)』と同じ発想の語なのだとか。

金属の定義は5つありましたが、生物の名前に使われたときの黄金(おうごん・こがね)は、定義の3、つまりは『不透明で輝くような金属光沢がある黄色を纏っている』ということになるのでしょうね。

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さて…

〈イソギンポ科ヒゲニジギンポ属オウゴンニジギンポ Meiacanthus atrodorsalis 17年6月22日 沖縄島安和〉

画像はもちろん幼魚。

私的分類定義の〈纏う前型幼魚〉でございます。

一部黄色は現れ始めていますが、まだ体の大部分は透明に近い状態です。

〈オウゴン〉の定義からいっても、まさに〈纏う前〉…と思えたり。

一番の特徴である、目を斜めに横切る黒色帯も現れていません…。

黄金、すなわち黄色に輝く衣を纏うまでには、まだ少し時間が掛かりそうですね。

 

コメント
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