Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

色が褪せて綺麗になる(キンギョハナダイ)

2018-07-20 19:00:45 | ハタ科

台風10号が接近中の沖縄島です。

最接近は…、というか明日の午前中に沖縄島を横断しそうです。

久しぶりの直撃台風になりそう。

足早に去ってくれそうですが…。

風は北東。晴れときどき曇、ときどき雨。

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和金型、琉金型、出目金型、和蘭型、蘭鋳型、ピンポンパール型、等々。

上記は金魚の品種の型です。それぞれの型に、さらに細かな品種があるわけです。その数は100種類以上なのだとか。

金魚はこれからの季節、とても身近な存在になりますよね。お祭りや夜店の金魚すくいで。

ご存じかもしれませんが、金魚は鮒(フナ)の突然変異を観賞用に育種したもの。

そのスタートは鮒の突然変異である緋鮒(ヒブナ)なのだとか。

緋鮒とは突然変異で黒色色素を失い赤変した個体群。黄色素胞は有しているため、黄色やオレンジ色をしています。

これを改良した金魚も、孵化してからしばらくの間は鮒と同じく黒色をしているのだそう。

その後褪色現象と呼ばれる現象によって、徐々に赤い色などに変化していくのだとか。

色が褪せて綺麗な色彩になるって、何か不思議な感じがします。

原産国は中国で、室町時代に日本伝来し、江戸時代に日本での養殖が大々的に始まったのだそうです。

金魚は英語でゴールドフィッシュと呼ばれていて、学名種小名も auratus で、これは『金色の』という意味です。

つまり中国語の金魚が、そのまま世界中に広まったということのよう。

因みに金魚に学名をつけたのは、スウェーデンの生物学者カール・フォン・リンネです。

図鑑を開くと必ず学名が記載されていますが、その生物の学名を属名と種小名の2語のラテン語で表す二名法を体系づけたのは、このリンネです。

また界・門・綱・目・科・属・種という現在一般的に使われている階層的分類体系の基礎を作ったのも彼です。

これらの業績により、リンネは『分類学の父』と呼ばれています。

■■

さて…

〈ハタ科ハナダイ亜科ナガハナダイ属キンギョハナダイ Pseudanthias squamipinnis 18年6月8日 沖縄島安和〉

画像は幼魚。

学名種小名は『 sqama 鱗+ pinna 鰭』の意.

背鰭3~10棘間の鰭膜は交互に棘先端付近まで鱗で被われることが、本種の特徴です。

 

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